「孤独な惑星」「ホテルニュームーン」で知られる
筒井が2015年に制作した「自由なファンシィ」は、すれ違う同棲中の男女を描いた恋愛映画。突然失踪した恋人・ゆかりを探す美大職員・千尋が、とある芝居を観劇したことをきっかけに、ゆかりが隠していた数々の秘密に翻弄されていくさまが描かれる。千尋役の
濱口は「フィルムを見続けてきた男の卓抜な撮影と編集のアイデアが、心理や説話の軛から遥かに逃れながら、デジタルの画面で揮発する。その様こそが美しい」と称賛。「勝手にふるえてろ」「私をくいとめて」の監督・
また東京・ユーロスペースでは、公開記念アフタートークイベントの開催が決定。公開初日の2月22日には筒井の友人であり、1982年制作の映画「レディメイド」に俳優としても出演した
「自由なファンシィ」は2月22日よりユーロスペースで公開。
濱口竜介(映画監督)コメント
フィルムを見続けてきた男の卓抜な撮影と編集のアイデアが、心理や説話の軛から遥かに逃れながら、デジタルの画面で揮発する。
その様こそが美しい、と見ているうちに松平英子が映画の強靭な支持体として立ち上がってくる。感動した。これほど監督自身を表したタイトルもないように思ったが、実在の演劇のタイトルと知って、また驚く。
大九明子(映画監督)コメント
面白い! 最も自由なのは筒井武文監督の精神であった…としみじみ感じる映画でした。
お疲れさま、ファンシィさん。あなたはもう自由です。
三宅唱(映画監督)コメント
息を潜めてじっと本番を見守り、もう一度、もしくはOK!を宣言できること。それがどれだけ幸せな一瞬かということを、「孤独な惑星」撮影現場のメイキングを通して筒井さんから学んだ。大先輩が、まるではじめて映画を作っているかのように、いまにも躍りださんばかりの勢いで「絶対OK!」と宣言する、その格好良さ。「自由なファンシィ」のあらゆるショットは、本番特有の不穏なスリリングさと晴れやかなOK!の幸せに満ちている。だからこそ、ラストのセリフがつい嬉しくなる。
瀬田なつき(映画監督)コメント
ファンシィさん、誰かがその名を呼ぶだけで、もうマジックがかかってしまう。映画内の現実と虚構は混ざり合い、フレームの内外は入り乱れ、演技も演出も、いろんな境界を超えて迷宮へ。気づくと私も筒井監督の魔法にかけられていた。
五十嵐耕平(映画監督)コメント
ファンシィさん(ゆかり)は自由なのかと素朴に考えてみると、全くそんなことはないように見える。むしろ自分自身がよくわからず、牢獄の中をのたうち回っているようだ。結果的にそれが周りの人間を振り回すことになるのだがしかし、この映画の最も感動的なことは、それらの苦しみを否定も肯定もせずに、映画全体で受け止めていること。できる限りの自由さによって!
斉藤陽一郎(俳優)コメント
岩瀬亮さん演じる主人公の振り回されっぷりは、懐かしさよりも「身に覚え」というレベルでもどかしく本当に素晴らしかったのだが、更に素晴らしいのは「ファンシィ」なヒロインを演じた松平英子さんの、観ているもの全てを惑わす「スペイシィ」な佇まいで、コントロールの効かないバラバラだった自分が終盤、まるで美しい星座の様に繋がっていく瞬間に目が離せなくなり、年甲斐もなくまた振り回されそうになるのだった。まだまだですね。
norikichishio @norikichishio
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