「田中さくら監督2作品同時上映《薄暮の旅路》」に
田辺・弁慶映画祭セレクションで3日間満席を記録した本特集。兄・りつから突如結婚を知らされたさゆりが、少しずつ前を向こうとする“心の旅”が描かれる「
やす子は16mmフィルムで撮影された「夢見るペトロ」について「人に対する執着や年月を重ねると変わっていくことに目を背けがちな私に凄く刺さりました...! フィルムの味も、台詞もとてもとても素敵で、またみたいなともう思っています」とコメント。磯村は「彼女の作品は映像の呼吸がとても心地良い。僕の心を擽り、不思議な世界へと誘ってくれる」とつづっている。そのほかのコメントは下記の通り。
「田中さくら監督2作品同時上映《薄暮の旅路》」は3月2日より東京のシアター・イメージフォーラムで実施。なお初日舞台挨拶には田中のほか、「夢見るペトロ」の主演・紗葉や「いつもうしろに」のキャストである
やす子(芸人)コメント
「夢見るペトロ」
人に対する執着や年月を重ねると変わっていくことに目を背けがちな私に凄く刺さりました...!
フィルムの味も、台詞もとてもとても素敵で、またみたいなともう思っています。
「いつもうしろに」
捨ててしまっている自分を見て見ぬふりしてたなと、自分にも残酷な部分があるなと思い知らされました。苦しいきもちになりそうな中、海や草原が綺麗で落ち込みすぎずに見ることができました! 日常の一つ一つをもっと好きになれそうな気がしました!
磯村勇斗(俳優)コメント
田中さくら監督の描く世界に足を踏み入れたい。彼女の作品は映像の呼吸がとても心地良い。僕の心を擽り、不思議な世界へと誘ってくれる。
寺尾紗穂(シンガーソングライター)コメント
気にかけることが愛であり 忘れないことが愛なのだ 田中さくらが描くのは 時間の中に息づく愛についての物語だ
浦上想起 コメント
「夢見るペトロ」
こちらの想像の及ばない両人の関係に惑いつつも、フィルムトーンを通した可憐な有象無象、美しい判じ物のような映像の世界にゆったりとろける心地よさがあった。ボーダーレスでパラレルな営みの中で、ゆっくりとで良いので生活に希望を取り戻してもらえると嬉しい。
「いつもうしろに」
静かな軽妙さと切なさを湛えたタッチが美麗なロケーション(緑も海も草原も)と調和するさま、どこまで本当なのか分からぬはぐらかされ方にも胸を打たれる。喪失した過去を丁寧に掬い取る想い、自我に隣り合う眼差しを大切に解釈したいです。暮らしにぬいぐるみを!
犬童一心(映画監督)コメント
「不器用な手つき。慌てず騒がず過ぎていく時間に身を浸す。楽しかった。若さが眩しかっ た。「今」は、過去も未来も幾つにも折り重なってそこにある。その場に見えないこともそこにはある。それをカメラが探り当ててこそ「リアル」が現れる。と田中さくらさんの映画を見ながら思った。
大友啓史(映画監督)コメント
今の時代に忘れられているものを、令和の新しい感性が捉え始めている。いまこの時代に残すべき映画だ。
根矢涼香(俳優)コメント
景色をフィルムに焼き付ける時、いつか自分が見る夢を撮り溜めているのだと、たまに思う。曖昧で掴めない感情に栞を挟むようにきっと、田中さくら監督はものづくりをしているのだと思う。光に晒せば消えてしまうかもだけど、ちゃんと私は覚えているよ、と言うかのように
羊の目。(マンガ家)コメント
シームレスに流れる日常と非日常。夢と現実の間をゆったりと泳ぐような心地よさ。田中さくら監督が撮る景色は静謐で、それでいて雄弁だと思う。ガラスの瓶が落とす小さな影から人生が垣間見える。ポツリとこぼすセリフひとつがその人の辿った足跡を想起させる。子供の頃、あるいは思春期。ふとした時に訪れた寂しさ。愛しさ。かつて誰もが内包していたあの気持ちをそっと優しく掬いあげてもらえたような。そして気づけば映画に身を委ねている。白昼夢を泳ぐように。この映画に出逢えて本当に良かった。
東直子(歌人)コメント
立ち止まって、来た道をゆっくりとふりかえる。そうすることで、失いつづける世界を深く受け入れることができる。たくさんの光とかすかな風とおだやかな声が、立ち止まるための時間と新しい気づきを与えてくれる。
やす子 @yasuko_sma
お友達の田中さくら監督の作品
本当に本当に素敵だったので是非です https://t.co/kADqZONsY1