「サンキュー、チャック」ポスタービジュアル

試写会感想まとめ

トム・ヒドルストン主演「サンキュー、チャック」は人生を全肯定する映画 試写会感想まとめ

PR映画「サンキュー、チャック」

トム・ヒドルストンが主演を務めた映画「サンキュー、チャック」が、5月1日に全国で公開される。それに先駆けて、去る4月2日に東京・ユーロライブで一般試写会が行われ、映画ナタリーの読者が参加した。本記事では、鑑賞後の感想を一部抜粋して紹介する。

映画「サンキュー、チャック」とは?

スティーヴン・キングの短編小説を「ドクター・スリープ」の監督マイク・フラナガンが映画化したミステリー。自然災害や人災によって崩壊寸前に陥った世界に、ある日「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい39年間に、ありがとう、チャック」という広告が出現する。チャックは何者なのか、彼に感謝する意味は何なのか。その答えを知る者は誰もいない。近付く世界の終わりに人々がかたずをのむ中、場面は一転、広告の男・チャックの視点へと変わり、彼の39年の人生を遡る物語が新たに始まる。第49回トロント国際映画祭では最高賞の観客賞に輝いた。

「サンキュー、チャック」場面写真

「サンキュー、チャック」場面写真 [高画質で見る]

ヒドルストンのほかにはキウェテル・イジョフォーカレン・ギランジェイコブ・トレンブレイマーク・ハミルが出演。チャックのダンスシーンは「ラ・ラ・ランド」の振付師マンディ・ムーアが手がけた。

なお本試写会の終映後には、映画ライターのISO、翻訳家の白石朗によるトークショーが行われた。

イベントレポート

スティーヴン・キングを熟知した監督マイク・フラナガン

フラナガンがキング作品を映像化するのは「ジェラルドのゲーム」「ドクター・スリープ」に続いて3度目。日本公開よりひと足早く本編を鑑賞した来場者からは「スティーヴン・キングの頭の中を覗けたような多幸感があります」「キングの、ハートフルスピリチュアル部門所属の作品でした!」との感想が寄せられた。

「サンキュー、チャック」場面写真

「サンキュー、チャック」場面写真 [高画質で見る]

そのほか「キング原作の看板に偽りなしの内容でもあると理解し、その上でマイク・フラナガン監督が丁寧に作品の世界観を映像化しているように感じられました」「キングを熟知したフラナガンによる人間讃歌」「キングの影響は大いにあるものの、やはりフラナガンは語りの作家、彼らしい映像哲学が顔を出していてとても好きでした。深い余韻を残すラストシーンも味わい深いです」とフラナガンの手腕を称賛する言葉もあった。

トム・ヒドルストンの圧巻のダンスシーン

謎の広告の人物チャックを演じたヒドルストンは、「マイティ・ソー」や「アベンジャーズ」シリーズのロキ役で知られる。そんな彼の今作での演技には「ロキという強烈なキャラクターの印象を持っているトム・ヒドルストンが演じるにはちょっと地味すぎるのでは?と思っていたのですが、この役を演じる事ができるのは彼しかいなかったと確信を持ちました! どこにでもいそうな真面目な会計士なのに、ふとした動きや仕草で人を惹きつけるチャーミングさは彼にしか出せません!」「新たな発見ができて良かったです」と絶賛の声が相次いだ。

「サンキュー、チャック」場面写真

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映画のクランクインから4日間を費やして撮影され、ヒドルストンが「700回は踊った」と明かすダンスシーンへの言及も。「生きる喜びを感じられて、彼(トム / チャック)のダンスは人を惹き込む魅力が詰まっているなと思いました」「ダンスシーンには言葉にならない感銘を受けました。あれは単なるパフォーマンスではなく、彼が人生で味わった喜びや痛み、そして孤独のすべてを『生きていて良かった』と全肯定する、まさに命の祝福であると感じられました」「幼少期の祖母からの贈り物がふと脳裏を過ぎり、自分では思いもしなかった大胆な行動をするチャックのような瞬間がいつか自分の人生の中にも訪れ、この世の終わりに『人生素晴らしかったな』と思えますように」といったコメントが見受けられた。

「サンキュー、チャック」場面写真

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生きることの愛おしさを静かに語り、寄り添ってくれる

試写会後のトークショーにて、ISOは「『キングとフラナガンのコンビならばもちろんホラーでしょう』と思っていましたが、驚くほど素敵な人生讃歌でした」と本作について語った。この要素に惹かれた観客も多く、「ホラー監督が凄く心温かに、人の優しさを詰め込んで詰め込んで作った人生讃歌」「ため息が出るほど素晴らしく美しい人生讃歌で、それでいて説教臭くもなく、エンタメやミステリーやわずかなホラー感も漂わせる最高の作品」とつづられていた。

「サンキュー、チャック」場面写真

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さらに「ただ普通の1人の男性が映画になる、そのことが私も私の映画の主人公を生きているんだと自分を肯定してくれるようなストーリー」「生きることの愛おしさを静かに語り、寄り添ってくれて、なんて優しい映画なんだろうと何度も心の中で拍手しました」と称賛の声も。「自分の内の小さな傷が静かに癒されていく2時間でした。家でサブスクで見てたら落としていたであろう名前のない感情がたくさん通過していきました」と劇場ならではの映画体験の魅力もしたためられていた。

「サンキュー、チャック」は東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。

映画作品情報

映画「サンキュー、チャック」本予告

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