11月7日には山形・MOVIE ON(ムービーオン)やまがたで、三宅が映画監督・
11月8日には山形・イオンシネマ三川での舞台挨拶に三宅が登壇。山形の庄内エリアは本作の冬パートのロケ地で、三宅は「撮影中の休みの日に、実はこの劇場で映画を観たんです」と回想する。また彼は「3月に入ると雪が溶けてしまって。生まれて初めて、つららをセロハンテープでつるすというけなげな努力もしました」と述べ、観客を笑わせた。べん造の庄内弁について三宅は「(堤は)すごく丁寧に取り組んでくれました。途中からは庄内弁にこだわらず、キャラクターとして自然に聞こえるようにやわらかくしたり。堤さん自身、本当にチャーミングな方で、演じるうえで方言も含めて、彼らしい温かみが出たと思います」とたたえる。
11月9日には東京・テアトル新宿でQ&Aが実施され、シム・ウンギョンと三宅が参加した。本作を3回鑑賞したという観客がケリー・ライカートの名を挙げ、夜間シーンの共通点を口にすると、三宅は「つげ義春さんのマンガの闇の表現について考えていました。『恐ろしいものがあるんじゃないか』と目に見えることより想像させること、あるいは音によって導かれることで、映画を観ているときのドキドキ感が味わえるんじゃないかと思いました」と言及。さらに三宅は、友人を通じてライカートからロカルノ国際映画祭での受賞を祝福するメッセージをもらったことを明かし、「超うれしかった」と振り返った。
シム・ウンギョンは、李が雪の中を歩いていくシーンについて「あの場所は実は田んぼでして、道じゃないんです。本当に大変でした。冷たくはなかったんですが、とにかく足が落ちたりして……。15分くらい歩いたと思います」とコメント。さらに彼女は「落ちたり、また歩いたりして、チャップリンみたいな歩き方をしているんです。でも、そういう不器用さも含めて、“このままでいいんだ”というメッセージがあるように感じました。映画を通して、その意味をより深く感じられた気がします」と続ける。また三宅は「世代によっては、まだつげ義春さんのマンガを読んだことがないという方もいると思うので、この機会にぜひ読んでいただきたい」と観客に呼びかけ、イベントを締めた。
映画「旅と日々」は東京・TOHOシネマズ シャンテ、テアトル新宿ほか全国で公開中。
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【イベントレポート】三宅唱が山形と東京で「旅と日々」トーク、ケリー・ライカートによる祝福エピソードも
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