ホン・サンスの新作5本を5カ月連続で公開、イザベル・ユペールの来日も決定

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韓国の映画監督ホン・サンスの新作5本を5カ月連続で公開する企画「月刊ホン・サンス」の実施が決定。これは彼の長編デビュー30周年を記念したもので、11月から東京・ユーロスペースほかで順次行われる。

「月刊ホン・サンス」キービジュアル

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1996年製作「豚が井戸に落ちた日」で初めて長編を監督したホン・サンス。韓国ソウルに生まれてアメリカで美術を学び、大作商業映画からは距離を置いた製作体制で作品を世に送り出してきた。ベルリン国際映画祭では5度の銀熊賞受賞を果たしている。

ホン・サンス

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今回の企画「月刊ホン・サンス」の幕開け作品は、イザベル・ユペールの主演作「旅人の必需品(英題:A Traveler's Needs)」。ソウルを旅するフランス人女性イリスの謎に満ちた日常を描出した本作は、第74回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を獲得した。

美大講師の主人公をキム・ミニが演じて第77回ロカルノ国際映画祭で最優秀演技賞を受賞した「小川のほとりで(英題:By the Stream)」が12月、済州島に映画を撮りにやって来た若者3人を追った“全編ピンボケ”の「水の中で(英題:In Water)」が2026年1月に上映される。また休業中の女優と、隠遁生活を送る老いた詩人の1日が並行して描かれる「私たちの一日(英題:In Our Day)」が2月、偶然恋人の両親と過ごすことになった詩人の1日を映す最新作「自然は君に何を語るのか(英題:What Does That Nature Say to You)」が3月にスクリーンにかかる。

また新作にリンクしたテーマで過去作を振り返る特集「別冊ホン・サンス」の同時開催も決定。「自由が丘で」「逃げた女」「イントロダクション」「川沿いのホテル」「正しい日 間違えた日」を順次上映する。

今回解禁されたキービジュアルは、「月刊ホン・サンス」という企画名にちなんで、雑誌の表紙に見立ててデザインされた。また特別パンフレットが毎月刊行される予定だ。ライター / 編集者の月永理絵が編集長を務める同誌では新作とともにホン・サンスのこれまでを振り返っていく。10月にはユペールの来日も決定している。

YouTubeでは特報が公開中。

「月刊ホン・サンス」特報

上映企画「月刊ホン・サンス」実施情報

実施劇場

東京都 ユーロスペース ほか

作品リスト・公開日

「旅人の必需品(英題:A Traveler's Needs)」2025年11月1日(土)公開
「小川のほとりで(英題:By the Stream)」2025年12月13日(土)公開
「水の中で(英題:In Water)」2026年1月10日(土)公開
「私たちの一日(英題:In Our Day)」2026年2月14日(土)公開
「自然は君に何を語るのか(英題:What Does That Nature Say to You)」2026年3月21日(土)公開

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読者の反応

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🐦なげき🐦10/5なげき生誕2025 @nagekinoumi

当然、見たいけども、全部行けるだろうか。行こう https://t.co/Ns73aSCIkW

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