「台湾巨匠傑作選2025」開催、ワン・トンの自伝的映画「赤い柿」が劇場初公開

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企画上映「台湾巨匠傑作選2025」が7月26日から東京・K's cinemaほか全国で順次開催。ワン・トン(王童)の自伝的映画「赤い柿」が劇場で初公開される。

「台湾巨匠傑作選2025」ビジュアル

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ワン・トンは16本を監督し、「熱帯魚」「藍色夏恋」などをプロデュース。100本以上の作品で美術指導を担当してきた。今もなお台湾映画の第一線を走り続け、2019年には金馬奨の名誉賞である終身成就奨を受賞した。

「赤い柿」場面写真 ©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.

「赤い柿」場面写真 ©Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.[拡大]

「村と爆弾」場面写真 ©1987 Central Motion Picture Corporation / ©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.

「村と爆弾」場面写真 ©1987 Central Motion Picture Corporation / ©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.[拡大]

「無言の丘」場面写真 ©1992 Central Motion Picture Corporation / ©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.

「無言の丘」場面写真 ©1992 Central Motion Picture Corporation / ©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.[拡大]

「バナナパラダイス」場面写真 ©1989 Central Motion Picture Corporation / ©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.

「バナナパラダイス」場面写真 ©1989 Central Motion Picture Corporation / ©2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.[拡大]

大陸から台湾に移住した大家族をテーマにした「赤い柿」では、祖母を中心にした一家が時代に翻弄されるさまが描かれる。本企画ではワン・トンが手がけた“台湾近代史三部作”も上映。第2次世界大戦下の農民の姿をかかしの視点から見る「村と爆弾」、日中戦争の間に兵士として大陸から台湾に渡った青年2人の戦後までを映す「バナナパラダイス」、日本統治時代台湾の金鉱山と娼館を舞台にした「無言の丘」を観ることができる。

高妍(ガオ・イェン)による「赤い柿」書き下ろしイラスト©Gao Yan 2025

高妍(ガオ・イェン)による「赤い柿」書き下ろしイラスト©Gao Yan 2025[拡大]

今回の「赤い柿」上映に際し、台湾出身のマンガ家・イラストレーターの高妍(ガオ・イェン)から描き下ろしイラストとコメントが到着した。高は「歴史の流れの中で、台湾には『赤い柿』で描かれていたような家庭が決して少なくなかったことでしょう。それぞれが抱える思いや考え方は違っていても、同じ土地で共に生きてこられたということ──とても幸せなことだったのだと感じます」と述べている。

「HHH:侯孝賢(ホウ・シャオシエン)」場面写真 ©TRIGRAM FILMS, All rights reserved

「HHH:侯孝賢(ホウ・シャオシエン)」場面写真 ©TRIGRAM FILMS, All rights reserved[拡大]

「赤い糸 輪廻のひみつ」場面写真 ©2023 MACHI XCELSIOR STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED.

「赤い糸 輪廻のひみつ」場面写真 ©2023 MACHI XCELSIOR STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED.[拡大]

「台湾巨匠傑作選2025」では、ほかにも台湾ニューシネマやポスト台湾ニューシネマの作品などを上映。ラインナップにはホウ・シャオシェン(侯孝賢)、エドワード・ヤン(楊德昌)、ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)が手がけた映画、オリヴィエ・アサイヤスが手がけたドキュメンタリー「HHH:侯孝賢」が並ぶ。チェン・ユーシュン(陳玉勲)の「熱帯魚」「ラブ ゴーゴー」、ホウ・チーラン(侯季然)の「狼が羊に恋をするとき」、ギデンズ・コー(九把刀)の「赤い糸 輪廻のひみつ」、フー・ティエンユー(傅天余)の「本日公休」も選ばれた。

台湾の歩み、台湾ニューシネマをより理解するための書籍としてピックアップされた「台湾文学の中心にあるもの」「味の台湾」「侯孝賢(ホウ・シャオシェン)と私の台湾ニューシネマ」とのタイアップも決定。SNSフォロー&リポストキャンペーンが実施され、各1冊がプレゼントされる。詳細は公式サイトで確認を。

「台湾巨匠傑作選2025」の提供・配給はオリオフィルムズと竹書房が担当する。配給協力はトラヴィス。

台湾巨匠傑作選2025 ワン・トン(王童)監督自伝的最高傑作「赤い柿」劇場初公開!

料金:一般 1600円 / 大学生・高校生 1400円 / シニア 1200円 / 中学生・小学生・障害者 1000円 / 特別鑑賞券(3回券・特製ポストカード付)3600円

上映作品

  • 「赤い柿」デジタルリマスター版 ※劇場初公開

ワン・トン監督 / 台湾近代史三部作

  • 「村と爆弾」デジタルリマスター版
  • 「バナナパラダイス」デジタルリマスター版
  • 「無言の丘」デジタルリマスター版

台湾ニューシネマの監督たち

特別上映

ポスト台湾ニューシネマの作品たち

  • 「熱帯魚」デジタルリストア ※特別上映
  • 「ラブ ゴーゴー」デジタルリストア版
  • 「狼が羊に恋をするとき」
  • 「赤い糸 輪廻のひみつ」
  • 「本日公休」

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June ONO @Juno_naturasola

「台湾巨匠傑作選2025」開催、ワン・トンの自伝的映画「赤い柿」が劇場初公開(写真24枚 / コメントあり) https://t.co/P3xLF7bFHn
7/26- 新宿K's cinema他にて

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