「1日でも早く」続編の実現に歓喜
堺は「前回が終わったときから次があると思っていたので。1日でも、1年でも早くやりたかった」と続編の実現を喜び、「無事に走り抜けることだけを考えています。ゲーム開始のホイッスルが待ち遠しいです」と撮影への意気込みを口にする。また自身にとっての「VIVANT」の位置付けについて「すべてを懸ける価値のある濃密な作品」と表現。脚本の一語一句から福澤の情熱が伝わってくるとし、「とにかく今できるすべてをぶつけたい」と力強く語った。
前作では、モンゴルで約2カ月半に及ぶロケを敢行するなど、日本の地上波ドラマでは異例の製作規模も話題に。福澤は「『半沢直樹』もそうでしたけど、成功例をもとにして作るのではなく、新しいものを作らなくてはいけない。だから前作も思い切って取り組みました」と振り返り、続編に向けて「配信ドラマに比べれば(予算は)低いですが、それでも負けない作品を作るには、予算もある程度いってしまうかな(笑)」とコメント。チーム全体でしっかり話し合ったうえでコストパフォーマンスのよい制作環境を目指すと、プロデューサーも補足した。
堺雅人×福澤克雄の信頼関係
「半沢直樹」シリーズで組み、「VIVANT」も成功させた堺と福澤。堺は「ごまかしがきかないところが福澤作品の魅力。ものすごく緻密だけど、言葉になっていない部分まで熱量もすごい。神話レベルです」と熱弁を振るう。そんな堺は、前作で表の顔は冴えないサラリーマンでありながら、裏の顔は自衛隊の非公認部隊・別班(べっぱん)の諜報員である主人公・乃木憂助を熱演。さらに乃木の別人格“F”も演じた。
福澤は「堺さんじゃなかったら“F”なんてキャラは作れない。本当に大変ですよ。今回はもう少し“F”を増やそうかな」と笑い、「『半沢直樹』のときも、30ページにわたるセリフを一度も失敗せず10テイクやる人なんです。役者になるために生まれてきたんでしょうね。だから(『VIVANT』では)そのレベルに合った役を作ったんです」と実力をたたえた。
舞台は「神話の残る国」 撮影は3カ月超の海外ロケ
福澤によると、新たな舞台は「超親日国。だけど日本ではあまり知られてなく、神話の残る国」とのこと。街・海・砂漠・緑・古い都市と、さまざまな景色のあるロケーションだという。海外ロケは3カ月以上に及ぶ予定。堺は「万博でその国のパビリオンに行きました。楽しみしかないです!」と笑顔を見せた。
続投キャストのヒントも
すでに続編の脚本を読んだ堺は「えー、こんなにしゃべるの!?(笑)」と第一印象を明かす。時系列や登場人物の動向が複雑に入り組んでおり、前作の脚本も再読しながら楽しく読んだそうで、「起承転結の裏にまだ何かあるような、一大サーガ」と表現。「頭だけで理解した気にならないよう、自分を戒めながら演じたい」と述べた。前作では“物語の1/3しか描けなかった”と話していた福澤は「第1シリーズで姿を消した人も、実は全員重要人物だったとわかる台本になっている」とヒントを与え、「おそらく今回は、だいたいは描き切れるかな」と展望を明かす。
また視聴者から愛されたキャラクター・ドラム(
「VIVANT」とは
2023年7月期にTBS「日曜劇場」枠で放送。自衛隊直轄の非公認組織・別班(べっぱん)の存在を軸に、公安、国際テロ、そして家族の絆といったテーマを織り交ぜた壮大なアドベンチャードラマが展開された。キャストには堺のほか、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、二宮和也、役所広司らが集結。東京ドラマアウォード2024では連続ドラマ部門グランプリを受賞するなど、高い評価を受けた。
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