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「ミッキー17」は過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務に就いた男ミッキーを描く物語。身勝手な権力者によって搾取されるミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーが出現したことから事態は一変する。ロバート・パティンソンがマイルドなミッキー17号と辛辣な18号を演じた。
本作を鑑賞した山崎は「ちょっと打ちのめされましたね」「僕も次の次の映画をアメリカで撮ることになっているのですが、もうこんな作品ができちゃうとやたらハードルが高くなっちゃって、本当に迷惑だなと思いました」とコメント。これにポン・ジュノは笑いながら「すみません」と返す。
山崎が本作のVFXに触れると、ポン・ジュノは物語の鍵を握るクリーパーについて「ベイビークリーパー、ジュニアクリーパー、ママクリーパーの3種類が出てきますが、ゴジラとミニラのようにもっとも大きな予算が投じられたのがクリーパーでした」と述べ、「クリーパーのイメージとして最初に出したのはクロワッサンでした」と回想。そして「作っているときは気付かなかったのですが編集の段階で『風の谷のナウシカ』の王蟲(オーム)に似ているなと思いました。自分の中にある潜在的なものが影響を与えたのでしょう。子供の頃から宮崎駿監督の作品は何十回も観てきましたから」と語った。
またポン・ジュノは「『ゴジラ-1.0』では実際に触っているような手触りが感じられるような感覚がありました。CGで100%表現するのではなく物理的な撮影も使っていると聞きました。53年のオリジナルゴジラのときはデジタルの効果はなかったはずですから、その当時に向けた郷愁のようなものを込めたのかなと思いました」と伝え、「クラシックなモンスターを見ていると、着ぐるみの中の演者が東宝のセットで怪獣の頭を脱ぎタバコを一服している姿を一度見てみたいなと思います」とほほえんだ。
「ミッキー17」は全国で上映中。
※宮崎駿の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
映画「ミッキー17」ポン・ジュノ×山崎貴の特別対談映像
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