「ミッキー17」日本語吹替版でも公開!声優に成河、山路和弘、朴ろ美、花澤香菜ら

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ポン・ジュノが監督を務めた映画「ミッキー17」が日本語吹替版でも公開決定。成河山路和弘朴ろ美田村睦心内田真礼中村悠一花澤香菜が参加するとわかった。

「ミッキー17」日本版吹替版キャスト。上段左から成河、山路和弘、朴ろ美、中村悠一。下段左から田村睦心、内田真礼、花澤香菜

「ミッキー17」日本版吹替版キャスト。上段左から成河、山路和弘、朴ろ美、中村悠一。下段左から田村睦心、内田真礼、花澤香菜

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「ミッキー17」ポスタービジュアル

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エドワード・アシュトンによるSF小説「ミッキー7」を原作とした本作は、過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務に就いた男ミッキーの物語。身勝手な権力者によって搾取されるミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーが出現したことから事態は一変する。ロバート・パティンソンがミッキーを演じた。

成河はオーディションでミッキー役に選出。彼は「まるで夢のようで、選ばれた時は信じられない気持ちというか、現実感がなかったです。そしていざ吹替えに入っても今度は大変さが勝り、実は終わった今でも現実感がありません。2人の異なる人格を持つミッキーの演じ分けはとにかく大変でした」と振り返る。

さらに山路と朴が企業のトップであるマーシャルとその妻・イルファ役で参加。田村はミッキーのソウルメイトであるナーシャ、内田はミッキーの友人カイ、中村は同じく友人のティモに声を当てる。花澤は研究員であるドロシー役に起用された。声優陣がポン・ジュノ監督作の魅力や、担当した各キャラクターの注目ポイントを語ったコメントは以下の通り。

「ミッキー17」は、3月28日より全国でロードショー。

※朴ろ美のろは王へんに路が正式表記

映画作品情報

成河 コメント

今回の吹替について

ポン・ジュノ監督のハリウッド作品で吹替えに参加出来るなんてまるで夢のようで、選ばれた時は信じられない気持ちというか、現実感がなかったです。そしていざ吹替えに入っても今度は大変さが勝り、実は終わった今でも現実感がありません。二人の異なる人格を持つミッキーの演じ分けはとにかく大変でした。

ポン・ジュノ監督作の魅力

一番の魅力はやはり、人間のダークな部分を過剰なまでに描きながらそれをエンターテイメントとして昇華させる所だと思います。あとは、登場人物全員に細かい癖があって、一見すると酷いシーンでも、愚かさの裏にある人間の愛らしさのようなものを常に失わないというのも魅力だと思います。

吹替を担当したミッキーの注目ポイント

ミッキーはいわゆる負け組、最下層の人物としてスタートします。怠け者で受動的で、抑圧や搾取も無思考のまま受け入れます。そんなミッキーが、自分と異なる階級の人間と出会い、さらにもう一人のミッキーが持つ「怒り」と出会い、少しずつ、世界との距離の取り方を見つけていきます。そんな彼の小さな成長にご注目下さい。

山路和弘 コメント

今回の吹替について

昔々若い頃、心身共に疲れのピークのある日。道を歩いていると、橋の向こうから、とても元気そうな自分がやって来るのを見た事がある。見つからない様に電柱の陰に隠れた。私が少し離脱系の所為だったのだが…。それを思い出した。

ポン・ジュノ監督作の魅力

ポン・ジュノ監督のテンポの良さと、コミカルにして、ゾクっとくるような演出、ユニークなキャラクター達に圧倒される。

吹替を担当したマーシャルの注目ポイント

私が担当した「マーシャル」。マーク・ラファロの独特の眠り眼(マナコ)が大好物の私は、あの目を真似て声を当てていた。そこの処気付いて頂ければ……いや、いくら何でも気付けんわな。

朴ろ美 コメント

今回の吹替について

イルファは感情の起伏が少なく、一見無感情に見えますが、その内面には葛藤や強い意志が隠れています。そういった微妙なニュアンスを表現するのに苦労をしました。また、トニ・コレット自身の独特な声のトーンや演技スタイルも吹き替えをする点で難しかったところです。

ポン・ジュノ監督作の魅力

深い社会的メッセージと、それを支える圧倒的な映像美、そして緻密に構築されたキャラクターたちだと思います。ストーリーが進行するにつれてどんどんと引き込まれていき、視覚的にも感情的にも良い意味で強烈な印象を受けます。

吹替を担当したイルファの注目ポイント

イルファは、ブラック企業トップのマーシャルの妻です。クローン労働者たちに過酷な任務を課す立場にあり、彼らを使い捨ての存在として扱います。彼女の冷徹な態度が、作品のテーマである階級格差や労働搾取を象徴していて、その存在が物語に強い印象を与えているところは注目ポイントです。

中村悠一 コメント

今回の吹替について

役柄がなかなか掴みどころのないキャラクターをしていました。シリアスさとコミカルさを両立させる必要もあったため、色々なパターンを想像して挑戦させていただきました。

ポン・ジュノ監督作の魅力

真面目な、ドラマ性の強いシリアスな雰囲気から、良いところで観ている側の気を抜いてくれる、緩急の付け方が非常に素晴らしい作品を作られる方と思っています。本作にもそんなシーンが沢山あり、どんどんと引き込まれました。

吹替を担当したティモの注目ポイント

利己的ですがどこか憎めない人物。最後まで観て頂いた時、やはりそうだよね!と納得のいくポジションと感じます。ご覧いただく皆様の目から、是非彼を評価してみて下さい!

田村睦心 コメント

今回の吹替について

不思議な作品だったので理解するのに少し時間がかかりました。ものすごく大変な状況のはずなのですが、役が思いの外、前向きで知的かつパワータイプだったので面白かったです。

ポン・ジュノ監督作の魅力

今回の作品に限ってなのかもしれませんが、嫌なことや嫌な奴でもどこかチャーミングに描かれているところが印象的でした。いろいろな人の立場に立って観られる可能性を感じました。

吹替を担当したナーシャの注目ポイント

主人公の事を大切に思っているキャラクターなので、とてもつらい気持ちになったり、絶対に守るぞ!という気持ちになったり、感情を揺さぶられつつ吹き替えさせていただきました。大切な人がこんな職業だったら辛すぎる。でもそこに絶望せずに前向きに過ごしている彼女が強くてすごいです。未来にこんな技術ができたとしても、この映画を思い出してほしいなと思います!

内田真礼 コメント

今回の吹替について

アフレコは楽しみながら、取り組ませていただきました!!

ポン・ジュノ監督作の魅力

日常の会話の中に、ぽんと不思議なメッセージが置かれていたり、隠れていたり、、ドキッとさせられる演出の数々に、心を鷲掴みにされます。

吹替を担当したカイの注目ポイント

ミッキーとともに働いている友人のひとりです。彼女が見た景色は壮絶なものだと感じました。吹き替え版も、ぜひお楽しみください!

花澤香菜 コメント

今回の吹替について

彼女のミッキーに対する研究者としての言動が、客観的には残酷に見える時もあるのですが、本当は母性のような愛情をもって接していることを意識して演じました。

ポン・ジュノ監督作の魅力

無かったことにしてはいけない、人の苦しみを、過激で魅力的な作品を通して私たちに見せつけてくれるところだと思います。観劇後は、見てはいけないものを見てしまったような、でも決して忘れてはいけないことを教えてもらえたような気がして、ドキドキしてしまいます。

吹替を担当したドロシーの注目ポイント

他人事とは思えないとんでもなく恐ろしい世界の中で、彼女は癒しの存在になってくれると思います。注目ポイントはある生き物の鳴き真似です…難しかったです(笑)そして、ミッキーの語りの明るさと物語のコントラストでぐちゃぐちゃになる感情をぜひ堪能していただきたいです。

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