映画「
過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務に就いた男ミッキーを描いた本作。身勝手な権力者によって搾取されるミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーが出現したことから事態は一変する。
「自分で絵コンテを描くことに非常にこだわっています」と語るポン・ジュノは、「精神的にも肉体的にも大変な作業ですが、これがないと映画を作れません。すべてのカットを頭の中で明確にイメージし、それがそろわないと安心できないんです」と語る。また「絵コンテは、構図やカメラの動きを非常に正確に記していて、撮影中に変更することはほとんどありません。でも、俳優の演技についてはできるだけ自由にさせるようにしています」と明かし、「(俳優たちにとって)私の撮影スタイルは衝撃的かもしれない」と述べた。
今回到着した絵コンテはクライマックスの始まりとなるシーンのもの。宇宙船のゲートが開くとマチェーテを手にした2人のミッキーが車両に乗り込む。ゲートは前と後ろからカメラ固定で(FIXで)撮影すると指示されている。このとき、2人のミッキーはマーシャルによって時限爆弾を装着させられているため、頬に焦りを感じさせる書き込みも確認できる。
大地に降り立った2人のミッキーは、謎のモンスター“クリーパー”の群れに向かっていくことに。17号はクリーパーの絶叫に思わず左の耳をふさぐ。その描写は引きのショット(Long)で撮影するよう指示がある。「ベイビー・クリーパーを殺しちゃダメだ」と大地を駆けて行く17号。彼の視線の先には、クリーパーたちを殲滅させようとするマーシャルが乗り込んだ車両が描かれている。
「ミッキー17」は全国で上映中。
映画「ミッキー17」日本版予告
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ノーシン @nothin0707
『パラサイト』の時の絵コンテと実際に撮影されたシーン。 https://t.co/5P3gUHmD2C https://t.co/Lo3jQRKJfL