村田沙耶香の小説を原作とする映画「
人工授精で子供を産むことが定着し、夫婦間の性行為がタブーとされた世界を舞台とする同作。両親が愛し合った末に生まれた主人公・雨音は清潔な結婚生活を望み、夫以外の人や二次元キャラクターと恋愛を重ねていた。だが夫と移住した実験都市・楽園(エデン)で、その生活は一変する。母親に嫌悪感を抱く雨音役で蒔田が出演。映像ディレクターの
蒔田は「ありえない世界、経験するはずもない気持ちをどう表現するか、壮大なファンタジーをリアルに演じるには、と難しさを感じていましたが、そんな心配は必要ありませんでした」と吐露。「どんどん物語に引き込まれ世界観が変わっていき、これは未来の現実?とまで考えてしまいそうになる自分が怖くなりました」と振り返る。
そして川村は、蒔田の起用について「兼ねてより俳優としての蒔田さんの存在感と演技力に底知れないポテンシャルを感じていました」「主人公のこの表情、この感情を描くために映画を撮ったのだ、と思える瞬間が幾度となく訪れました。非常に難しいこの役柄に挑んでくださった事に心から感謝しています」とつづった。
「消滅世界」は2025年秋に全国で公開される。
蒔田彩珠 コメント
この物語を、初めはSFと感じる人が殆どなのではないでしょうか。
私自身も、ありえない世界、経験するはずもない気持ちをどう表現するか、壮大なファンタジーをリアルに演じるには、と難しさを感じていましたが、そんな心配は必要ありませんでした。どんどん物語に引き込まれ世界観が変わっていき、これは未来の現実?とまで考えてしまいそうになる自分が怖くなりました。
今、当たり前と思っている現実は作られたものであり、貫いているつもりの自己も危ういのではないか。
脳内が刺激され、人生について深く考えさせられます。
観てくださったみなさんの感想が楽しみな作品です。
川村誠 コメント
観る者が彼女から目を離せなくなる、
シーンを支配してしまうような引力―
兼ねてより俳優としての蒔田さんの存在感と演技力に
底知れないポテンシャルを感じていました。
等身大の二十代女性の自然体の中に、
全ての村田作品の主人公から受け取れる
「自らに刃を向けるような内省」を体現できる俳優。
探し求めていたのはこの方だと、初対面で直感しました。
現場に入り、物語を深いところで理解しながら
感じたままに演じるその姿からは、
一種の“憑依力”のようなものを感じました。
確かに雨音はそこに存在しました。
主人公のこの表情、この感情を描くために映画を撮ったのだ、
と思える瞬間が幾度となく訪れました。
非常に難しいこの役柄に挑んでくださった事に
心から感謝しています。
撮影現場で自分が目の前で感じた「演技で心揺さぶられる感覚」
―その衝撃と感動を、スクリーンで味わって頂ける日が
今から待ち遠しいです
SYO @SyoCinema
熱いコラボだ…
蒔田彩珠、村田沙耶香原作の映画「消滅世界」で主演「これは未来の現実?」
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