「アット・ザ・ベンチ」脚本家4人がそろって登壇、奥山由之が各編の制作過程振り返る

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オムニバス映画「アット・ザ・ベンチ」のロングラン記念イベントが1月19日に東京・テアトル新宿で行われ、脚本を手がけた生方美久蓮見翔ダウ90000)、根本宗子、脚本・監督を担った奥山由之が登壇した。

左から生方美久、蓮見翔、根本宗子、奥山由之

左から生方美久、蓮見翔、根本宗子、奥山由之

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「アット・ザ・ベンチ」ポスタービジュアル

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「アット・ザ・ベンチ」は写真家としても知られる奥山が、変わり続ける街・東京を舞台にさまざまな人物の思い出の時間を紡ぎたいという願いから始めたプロジェクト。二子玉川の川沿いに佇む古ぼけたベンチを舞台に、人々の何気ない日常が切り取られていく。第1編と第5編には広瀬すずと仲野太賀、第2編には岸井ゆきの、岡山天音、荒川良々、第3編には今田美桜と森七菜が出演し、第4編のキャストには草なぎ剛、吉岡里帆、神木隆之介が名を連ねた。脚本は、第1編と第5編を生方、第2編を蓮見、第3編を根本、第4編を奥山が執筆している。

奥山由之

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生方美久

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満員の観客に拍手で迎えられた奥山は、「お三方とも脚本家として、作り手として尊敬している大好きな方々。自主制作というイレギュラーな体制であるにもかかわらず、オファーを受けていただけたということが、改めてとても幸せだなと実感しています」としみじみ語る。面識のなかった生方と蓮見には奥山が直接SNSでオファーしたといい、2人は「いきなりだったから怖かった!」と当時の正直な心境を明かした。

根本宗子

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蓮見翔

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制作過程は、組む脚本家によって異なっていたと振り返る奥山。根本とは映像としてのリズムやスピード感、疾走感の大事さを共有し、生方とは登場人物の設定や背景を話し合い、蓮見とはセンテンスやセリフの足し引きを重点的に詰めたという。根本が「どれも空気感が違うし、役者さんが表現していることがたくさん映像に詰まっていると思うんですが、その中でも蓮見さんの脚本がやる役者によって一番変わってくると思う。あの役が荒川さんじゃなかった場合を想定してみると全然違いますよね」と口にすると、蓮見も「そうですね。荒川さん以外で、ああいうふうに笑ってもらうようにするのは難しいかも」と同意。続けて、キャスティングが決まったうえで脚本を書いたことについては「やりやすかったですね」と述懐した。

左から生方美久、蓮見翔、根本宗子、奥山由之

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最後に奥山は「今回、心からご一緒したいと思った方々に対して、“こういう理由で、ほかの誰でもない、あなたでなくてはならない”という思いを真摯に熱意を込めて伝え続けた結果、こんなにも作り手たちの愛情が宿る、温かな質感の作品が完成するんだということに自分でも驚きましたし、自信にもなった。この作品を一緒に作り上げてくださって、本当に心から感謝しています」とともに登壇した3人に伝え、イベントの幕を引いた。

11月15日に東京・大阪の3館で上映がスタートした「アット・ザ・ベンチ」は、全国で順次拡大上映中。

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映画「アット・ザ・ベンチ」予告編

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hiro @hiro

蓮見くんが、まじめに、仕事してるw
https://t.co/iY5swPpHUi

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