長編アニメーション「
本作への参加は「期待しかなかった」と話す磯村は「“THEアニメ”というよりは、実写映画を撮るような現場だと聞いていました。また新しいことに出会えるとワクワクしましたね」と述懐。玄理は「オリジナル版を観たときは、一目惚れのような気持ちでした」と表現し「村上春樹さん原作の作品は漏れなく観てきました。この作品が名前を並べると思うと、感無量です」と言葉を紡ぐ。塚本は「直感的に面白そうだと思いましたが『声を合わせればいい』と甘く考えていました(笑)。メールで演出のプランが送られてくるのですが、日本の俳優も台本通り演技をして撮っていくと書いてあって、身構えて準備をしていきました」と振り返った。
収録について磯村は「そのシーンのキャラクターと僕たちが同じ動きをしながら声を当てていくんです」と説明し「寝転がる場面では体勢的に手が空かず、台本をどこに置いたらいいのか悩み、体がジョジョ(の奇妙な冒険)みたいな角度になっちゃいました(笑)。リアリティを求めすぎて難しかったです」とほほえむ。玄理は「(本作は)ライブアニメーションという特殊な手法で作られていて、カナダ人の俳優さんの芝居を動画に撮り、それをアニメーションにしています。そのため、どうしてもオリジナルの芝居を意識せざるを得ませんでした。“この体格・年齢の女性”と考えるともう少し声を落としたく、体を弛緩させた状態で声を出すといいなと研究しました」とコメントした。
収録現場にはフォルデスと、日本語版の演出を担った
イベントでは、フォルデスからのコメントが代読される一幕も。「磯村勇斗さんは、素晴らしい若手俳優でした。磯村さんも私自身も、お互いにとても相性よく感じていたと思いますし、村上春樹の作り出すキャラクターが持つある種のカジュアルさのようなものをとてもよく理解なさっていたと思います」とメッセージが読み上げられると、磯村は「うれしいです。いろいろとチョコとか和菓子を差し入れしてよかったです。胃袋をつかむって大事ですね」とジョークを飛ばし、笑いを誘った。
「めくらやなぎと眠る女」は7月26日に東京・ユーロスペースほか全国で公開。
※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記
映画「めくらやなぎと眠る女」日本語版特別映像
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塚本晋也tsukamoto_shinya @tsukamoto_shiny
「めくらやなぎと眠る女」日本語版舞台挨拶に行って参りました。皆さん舞台裏をガシガシお話され、面白い舞台挨拶だったと思います。吹き替えという感じではないので、日本語版をぜひ観て映像や物語や空気に集中ください。関心のある方はもちろん英語版も! https://t.co/nNh4rNSWFQ