映画「
本作は、すべてを失った戦後日本を舞台にした物語。神木が戦争から生還するも両親を失った敷島浩一、浜辺が敷島と出会う大石典子に扮した。
初日を迎えた山崎は「50数年来の夢が叶った瞬間です。今日で“ゴジラを撮りたい人”から“ゴジラを撮った人”になり、フェーズが変わっちゃった。これまでの段階があまりにも楽しかったので、うれしさもあるけど嫁に出した気分で寂しい」と自身も意外だったという心境を吐露。神木は鑑賞後の観客に「今日、この映画を観に来る選択をしてくださってありがとうございます」と感謝を伝えつつ、「まだ緊張していますが、いかが……でしたでしょうか?」と不安げに問いかけると、会場からは盛大な拍手が起こる。山田は「『昨日は緊張して眠れなかった』と言っている神木の隆ちゃんを見て、いろんなものを背負っているんだなと。この覚悟が伝わるといいなと思います」と述べた。
ゴジラ映画への出演に際して「周囲に自慢したことは?」と質問されたキャスト陣。神木が「自慢できる余裕がなく、プレッシャーのほうが大きかった」と言う中、佐々木はゴジラの声を千葉・ZOZOマリンスタジアムで録音したという裏話を自慢げに話していると回答する。佐々木が「音がすごかったし本当に怖かった」と語ると、山崎は「でっかいスピーカーで流したゴジラの声を録音部がいろんな所に散って録り、(映画館の)スピーカーに振り分けているんです。ハリウッドでもなかなかやらないことじゃないですかね」と口にした。
浜辺は「ゴジラの手のひらの向きが今までは下向きで、『シン・ゴジラ』は“God”だから上を向いていて、『ゴジラ-1.0』は獣と神の中間だから横を向いてると山崎さんから聞いて、誇らしげに『らしいよー』って周りに言っています」と笑顔を見せる。青木は「できるなら、ゴジラのおもちゃで遊んでいた5歳の頃の自分に自慢してやりたいですね。一時メカゴジラに浮気してたこともあったんですけど、最後までゴジラ愛を貫いてよかったです」、安藤は「夫の実家にも我が家にも歴代のゴジラのフィギュアがあるぐらい、家族はみんな大ファン。彼らも映画館に観に行くと思うので、これから私の家族内での自慢が始まります」とにやにやしていた。
撮影時に話題が及ぶと、神木は「大型バイクが大変でした。本当にその年代のマニュアル車をお借りしたんですが、スタジオの中を走って止まってくれと言われ、リーチがなかったので(浜辺を)ひきそうになった。『なるべく俺の前に出てこないで』と一応伝えていました」と苦労したことを述懐する。CGで水を表現することを得意としながら、なぜ本作は本物の海で撮影をしたのか問われた山崎は「ドキュメンタリーじゃないと(俳優陣が)あの顔はできないんじゃないかと思って」と意図を明かす。しかし現場ですぐに後悔したと言い「モニタで海を見た瞬間、(船酔いで)すごく気持ち悪くなって『帰ろう、帰ろう』って。スタッフから『まだ何も撮ってません』と言われました」とお茶目にエピソードを披露した。
本作は12月1日に北米でも公開され、1500館以上での上映が決定している。来週、神木とともにアメリカ・ロサンゼルスで行われる北米プレミアに参加する山崎は「(ゴジラ映画は)だいぶハリウッドに荒らされていますから(笑)。“フロムジャパン”の力を見せつけてきます。どういう反応が来るか楽しみ」と自信をうかがわせた。
最後に神木は「個人的には、この日が来るのが楽しみな気持ち以上に、受け入れてもらえるか不安でしたけど、皆さんの反応でほっとしました。(ゴジラ映画シリーズの)70周年記念作品として特別なゴジラになっていたらうれしいです」と声を張り、イベントの幕を引いた。
「ゴジラ-1.0」は全国で公開中。
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「ゴジラ-1.0」を背負う神木隆之介に山田裕貴「この覚悟が伝わるといいな」
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