7年目を迎えた「ゴジラ・フェス 2023」が11月3日に東京・日比谷ゴジラスクエアで開催。ジェットジャガーやメガロが登場する2本の新作短編が初披露されたほか、この日公開を迎えた「
毎年恒例のイベントとして、11月3日の「ゴジラの日」に開催されているゴジラ・フェス。会場周辺には、開幕前からちびゴジラのサンバイザーを着けた人も見られ、子供から大人まで数多くのファンが来場した。YouTubeでの生配信やゴジラ・ストアTVの総視聴者数は1万1000人に上ったという。
フェスは昨年に続き総合司会を務めるアナウンサー・笠井信輔の掛け声とともに開幕。まず往年のゴジラのテーマ曲に合わせ、ゴジラ70周年記念ロゴが初公開された。映画のオープニングを思わせる映像に、会場ではさっそく盛大な拍手が起こる。
続いて、新作CG短編「ゴジラVSメガロ」が初上映。前作「ゴジラVSガイガンレクス」のガイガンに続きCGでよみがえったメガロとゴジラの壮絶なバトルは会場を大いに沸かせた。上映後には、監督を務めた上西琢也と撮影監督の柴田晃宏が登壇。ディテール豊かな造形で復活したメガロに関して上西は「特徴的なドリルが後付けになるバージョンも検討した」と裏話を明かし、柴田は「上西さんが撮るとゴジラがそこにいる」と、CGながら実在感の強いゴジラの魅力を話す場面もあった。
「ゴジラ」シリーズに登場するロボット、ジェットジャガーの生誕50周年を記念し、クラウドファンディングで資金を募って完全再現されたジェットジャガースーツもお披露目。造形師の若狭新一が登壇し、3Dスキャン技術も応用した光る目のパーツ、本当は必要ないというウェットスーツ脚部の継ぎ目など、再現にあたりこだわったポイントや制作過程を解説した。
さらに新作特撮短編「フェス・ゴジラ4 オペレーション ジェットジャガー」も初公開。アグレッシブにパンチやキックを繰り出すジェットジャガーの姿に、ファンからは今回最大の歓声と拍手が巻き起こる。上映後、監督の中川和博は「ファンの1人としてジェットジャガーのかっこいい姿を見たかった」と熱い思いを吐露。さらにミニチュアで実際の街と同じ距離感を演出した方法や絵コンテのこだわり、豪華カメオ出演者など、制作秘話を披露した。オンラインのアンコールを望むコメントを見て、笠井が「もう一度観ましょう!」と提案する一幕も。最後に中川は、続編が期待される「フェス・ゴジラ」について「ここまで来たら行くしかない」と意気込みを語っていた。
フェスの締めくくりには、「ゴジラ-1.0」の初日舞台挨拶を終えたばかりの山崎が居酒屋ゴジラに登場。笠井と乾杯し、ネタバレギリギリのトークを披露した。山崎は「隙があれば描いていた」というゴジラのスケッチをステージ上で披露するなどゴジラ愛を炸裂させる。主演の神木隆之介とヒロインの浜辺美波から特別メッセージが届いたほか、笠井のカメオ出演の裏側や限定上映された「シン・ゴジラ:オルソ」の話題なども展開。US向けの新予告上映の際は、ネタバレを防ぐために「まだ観てない人は目をつむって!」と呼びかける場面もあった。
最後には、笠井の合図でファンと山崎が一斉にハッピーバースデーを大合唱。昼の12時にスタートしたゴジラ・フェスは、夜の20時過ぎについにフィナーレへ。笠井が会場のファンに「劇場で会ったら声をかけてください!」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。
「ゴジラ-1.0」は全国で公開中。「ゴジラVSメガロ」はYouTubeのGodzilla Channel ゴジラ(東宝特撮)チャンネルにて公開されている。なお「ゴジラ・フェス 2023」は本日11月4日から11月10日23時59分までアーカイブ配信を実施予定。この中で「フェス・ゴジラ4 オペレーション ジェットジャガー」も視聴可能となる。
短編映画「ゴジラVSメガロ」
映画「ゴジラ-1.0」US予告2
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ゴジラ・フェスで70周年ロゴや新作短編が初公開、山崎貴は“居酒屋ゴジラ”で乾杯 https://t.co/sJjffTMAJY