「ONE PIECE FILM RED」田中真弓らが放つ名ゼリフにMrs. GREEN APPLEが感激

映画「ONE PIECE FILM RED」のアンコール上映を記念した舞台挨拶が本日10月28日に東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で開催。声のキャストを担ったルフィ役の田中真弓、ゾロ役の中井和哉、ウタ役の名塚佳織、劇中歌を提供したMrs. GREEN APPLEが登壇した。

「ONE PIECE FILM RED」は世界中を熱狂させる歌姫ウタがライブを開く音楽の島・エレジアを舞台にした物語。2022年8月の初公開時には半年近くのロングランを続け、国内での興行収入は197億円、観客動員は1427万人を記録し、2022年公開作で最大のヒットを飛ばした。

会場に集まった観客に対し、名塚は「皆さんのお陰でアンコール上映が叶ったと思いますし、長い間応援してくださってうれしいなと思っております」と感謝を述べる。「ONE PIECE」の大ファンであるMrs. GREEN APPLEの3人は「（公開から）1年以上経ったけど、まさか作品に関われるとは！と、まだ夢見心地な感じがします」と感慨深げに語った。

ウタが歌う「私は最強」の制作時に話題が及ぶと、大森元貴（Vo, G）は「最初に脚本をいただきまして。まずウタちゃんの人となりを掘り下げていくところから始めました」と話す。続けて「パンチのあるタイトルなんですけど、決して強いわけではない。弱さを抱えているっていうところから作っていった気がします」と回想。名塚は「当時、必ず『私は最強』を聴きながら収録やイベントの現場に行っていたんですよ。いろんなプレッシャーや不安もあったんですけど、あの曲を聴きながら行くと、なんだかすごく背中を押してもらえる感じがして、毎回自信を持って現場に入れていたなと思います」と伝えた。

イベントでは、Mrs. GREEN APPLEの3人が聞きたいルフィ、ゾロ、ウタのセリフを声優陣が再現するコーナーも設けられた。セリフのリクエストが書かれたカードを手に取った田中、中井、名塚だったが、中井がウタの「私の歌があれば、みんなが平和で幸せになれる！」というセリフを披露したのをきっかけに田中・名塚も自分が演じているキャラクター以外のセリフを全力で再現し、レアな機会に会場も盛り上がる。

その後、ウタがルフィに麦わら帽子を返すシーンから「私にとっても大事な帽子 いつかきっと これがもっと似合う男になるんだぞ」という名ゼリフを名塚が披露すると、藤澤涼架（Key）は「ウタちゃんがルフィとシャンクスたちと過ごした時間、これまでのことを自分自身で肯定している感じがして、大好きなセリフです」と感激しながら口にする。名塚は「すごく難しくて、ウタだったらどう言うか収録に行くまで悩んでいた。実際に現場に行って真弓さんとのやりとりの中で言葉に出したときに初めてしっくりきたセリフだったので、その思いが伝わっていたのはすごくうれしい」とコメント。田中も「いつの間にか成長して、ルフィのほうが大人になってたんだなという話をしましたね」と収録時を述懐した。

続いて中井は、世界最強の剣士のミホークに敗れたゾロがルフィにもう二度と敗けないことを誓うシーンから「おれは もう!! 二度と敗けねェから!!!!」「あいつに勝って大剣豪になる日まで、絶対にもう おれは敗けねェ!!!!」「文句あるか 海賊王!!」と迫真の演技を繰り広げる。メンバーは感激し、大森はあまりの衝撃に硬直。リクエストした若井滉斗（G）は「本当に大好きで、次々と敵をなぎ倒していくのが印象的なシーンなんですけど、そのセリフが聞けて夢が叶いました」と興奮していた。田中は、元ロジャー海賊団副船長のレイリーに「君にこの強固な海を支配できるか!?」と尋ねられたルフィの「支配なんかしねぇよ この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」というセリフを披露し、「私もこのセリフ好きです！」と述べる。大森は感動しながら「ルフィそのものを初めて言語化したようなシーンで印象的でした」と語った。

最後に田中はルフィの声で「アンコール上映に来てくれたみんなは、おれたちの仲間だー！」と会場・ライブビューイング先の観客に呼びかけ、イベントを締めくくった。

谷口悟朗が監督を務めた「ONE PIECE FILM RED」の再上映は全国で実施中。

映画「ONE PIECE FILM RED」再上映予告