亡き父の得意料理を求めて、アヌシー最高賞「リンダはチキンがたべたい！」来年公開

アヌシー国際アニメーション映画祭2023で最高賞のクリスタル賞を受賞した「Chicken for Linda!（英題）」が、「リンダはチキンがたべたい！」の邦題で2024年に全国にて公開される。

本作はフランスのとある団地を舞台に、かつて父が作ってくれたチキン料理をどうしても食べたい8歳の少女リンダの姿を描いたスラップスティックコメディ。母ポレットの勘違いで叱られたリンダは、詫びる母に亡き父が作ってくれた料理を食べたいと懇願する。しかし、その日は街中のストライキでどこも店じまい。ポレットは料理が苦手だが、なんとか思い出のチキンの味を再現しようとする。

監督を務めたのは「大人のためのグリム童話 手をなくした少女」で知られるセバスチャン・ローデンバックと、ルーマニアの女優エリナ・レーヴェンソンをめぐる実写映画「Simple Women」を手がけたキアラ・マルタの夫妻。生命力に満ちあふれたチャーミングなキャラクターたち、そして亡き父をめぐるエモーションを、美しい線と色が躍動するアニメーションとして描いた。

「リンダはチキンがたべたい！」は第36回東京国際映画祭のアニメーション部門で日本初上映。第10回新千歳空港国際アニメーション映画祭コンペティション長編部門にも選出された。国内配給はアスミック・エースが担当する。