「映画館で映画を観る」ということにこだわっていた坂本の意向を受けて完成した本館。これまでに映画館で体験して印象に残っていることを聞かれた佐藤は「2年前ぐらいに、映画館でたまたま『山の焚火』っていう作品のポスターを見て『あ、これ面白そうだな』と思ってそのまま入って観たんです」と回想し、「たまたま出会えたのもよかったし、家で観るより感じるものが多かった」と、思いがけない形で映画と出会う醍醐味を語る。最近インドを訪れたという山中は「インドは映画が180円ぐらいで観れるんですけど、みんなずっとしゃべってるし、スターが出てきたら叫ぶし、極めつけは友達にビデオ電話で『今これ観に来てるよ』ってやってるんですよ」とカルチャーショックを受けたことを明かし、「でもその光景を見たときに、そもそも映画って大衆娯楽として生まれてるものだから、全然これでいいじゃんと思って」と続けた。
映画を作っているときに“どんな環境で観られるか”を想定しているのか聞かれると、山中は「配信前提で音を設計する監督も最近多いですけど、私はやっぱり映画は映画館で観られるものとして作っています」と回答。対して佐藤は「あんまりイメージしないですね。現場で演じることだけに集中している気がします。(完成したあとに)自分で観て新鮮なぐらい」と現場でのスタンスを述べた。そんな彼について山中は「スクリーンで拝見して思ったことですが、1人だけ映画のスクリーン画面になじみすぎてて浮いてるんですよね。本当に力が入ってないのがいいなって」と話し「どういうつもりで現場に入ってるんですか?」と質問する。佐藤は「素でいられたらいいなって思ってます。できれば演技したくない」と言って山中を驚かせ「カメレオン俳優にならなくていい。自分にある人間の部分を出したいなって思っているので、それが観ている人から『この人いいな』って思ってもらえるのかも」と自身について分析した。
イベント終盤には、参加した若い世代にお薦めの映画を紹介する場面も。山中は、坂本が音楽を手がけた「
本日のイベントでは、2人のトークショー後、坂本が音楽を手がけた「
なお明日行われる第2夜のチケットは完売したが、坂本の関連作を上映する特集「Ryuichi Sakamoto Premium Collection」は5月18日まで開催。本日スクリーンにかけられた4作品に加えて「シェルタリング・スカイ」「
Ryuichi Sakamoto Premium Collection
開催中~2023年5月18日(木)東京都 109シネマズプレミアム新宿
一般料金:CLASS S 6500円 / CLASS A 4500円
シネマポイント会員料金:CLASS S 6000円 / CLASS A 4000円
※1時間前からメインラウンジの利用が可能。ソフトドリンクやポップコーン付き
※CLASS Sは鑑賞後にプレミアムラウンジ「OVERTURE」を利用可能
<上映作品>
「
「
「
「
「
「
「
commmons @commmons
【映画ナタリー】
山中瑶子と佐藤緋美、109シネマズプレミアム新宿で“映画館での印象に残った体験”語る
https://t.co/tjKA3Fh4Kl
#坂本龍一
#教授からのプレゼント企画