高橋幸宏の主演作「四月の魚」やキリンビールPR映画も、衛星劇場で大林宣彦特集

7

96

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 24 56
  • 16 シェア

大林宣彦の監督作の特集「レトロスペクティブ 映像の魔術師/大林宣彦の世界」が、CSの衛星劇場で4月に放送される。

「四月の魚 Poisson d'avril」場面写真 (c)ヒューマックスシネマ/アミューズ

「四月の魚 Poisson d'avril」場面写真 (c)ヒューマックスシネマ/アミューズ

大きなサイズで見る(全3件)

「EMOTION 伝説の午後=いつか見たドラキュラ」場面写真 (c)株式会社大林宣彦事務所

「EMOTION 伝説の午後=いつか見たドラキュラ」場面写真 (c)株式会社大林宣彦事務所[拡大]

ラインナップに並んだのは、Yellow Magic Orchestra(YMO)などで活躍したミュージシャン・高橋幸宏が主演と音楽監督を担当したラブコメディ「四月の魚 Poisson d'avril」、1970年当時キリンビールの工場を訪れた見学者に向けてのみ上映されていたという企業PR映画「てのひらの中で、乾杯!キリンビールのできるまで」、初期の自主制作16mm映画「EMOTION 伝説の午後=いつか見たドラキュラ」。YouTubeでは予告編が公開中だ。

「てのひらの中で、乾杯!キリンビールのできるまで」(資料提供:株式会社大林宣彦事務所)

「てのひらの中で、乾杯!キリンビールのできるまで」(資料提供:株式会社大林宣彦事務所)[拡大]

大林と親交が深かった映画評論家・監督の樋口尚文は「てのひらの中で、乾杯!キリンビールのできるまで」について「時代の勢いに乗った映像詩人が好き放題をやらかして、すっかり『個人映画』に染め変えた奇跡の作。ミュージカル仕立ての本作は、それ以前に大林宣彦の名をとどろかせたアングラ16ミリ作品とまるでタッチが変わっていない。大林はCMやPR映画という場を借りて自分の詩をうたっていたが、凝りまくった本作はその白眉だろう」とコメントを寄せている。

※動画は現在非公開です。

レトロスペクティブ 映像の魔術師/大林宣彦の世界

衛星劇場
<放送スケジュール>
「四月の魚 Poisson d'avril」2023年4月10日(月)10:30~ほか
「てのひらの中で、乾杯!キリンビールのできるまで」2023年4月9日(日)10:00~ほか
「EMOTION 伝説の午後=いつか見たドラキュラ」2023年4月1日(土)24:00~ほか

樋口尚文 コメント

高度成長期を駆け上がったニッポンが、その総決算というべき70年万博に狂騒していた頃、キリンビールの工場の見学者だけが見ることのできたこの秘蔵のPR映画は、時代の勢いに乗った映像詩人が好き放題をやらかして、すっかり「個人映画」に染め変えた奇跡の作。ミュージカル仕立ての本作は、それ以前に大林宣彦の名をとどろかせたアングラ16ミリ作品とまるでタッチが変わっていない。大林はCMやPR映画という場を借りて自分の詩をうたっていたが、凝りまくった本作はその白眉だろう。

この記事の画像(全3件)

読者の反応

  • 7

toshi26(トシニジュウロク) @toshi26_carpfan

高橋幸宏の主演作「四月の魚」やキリンビールPR映画も、衛星劇場で大林宣彦特集 - 映画ナタリー

#マイナタリー

https://t.co/F2BURuxB6H

コメントを読む(7件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 四月の魚 Poisson d'avril / EMOTION 伝説の午後=いつか見たドラキュラ / 大林宣彦 / 高橋幸宏 / 樋口尚文 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。