ミッシェル・オスロ監督作「古の王子と3つの花」公開、3人の王子が人生を逆転させる

「キリクと魔女」「ディリリとパリの時間旅行」などで知られるアニメーション監督であるミッシェル・オスロの最新作「Le Pharaon, le Sauvage et la Princesse」が、「古の王子と3つの花」の邦題で7月21日より東京・YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開される。

本作はそれぞれ時代の異なる3つの都を舞台に、3人の王子の物語で構成される。いずれも王子が知恵と勇気を武器に、非暴力で人生を逆転させていくストーリーだ。ルーヴル美術館とのコラボレーションで制作された「ファラオ」は、古代エジプトのクシュ王国の王子が結婚を認めてもらうためエジプト遠征の旅に出発することから始まる。王子は戦わずして国々を降伏させて上下エジプトを統一し、初の黒人ファラオとなる。

中世フランスを舞台にした「美しき野生児」では理不尽な城主である父に反逆した王子が地下牢の囚人を逃がした罪で森に追放されるが、数年後に城主に立ち向かい、囚人の娘と結ばれるまでを描く。「千夜一夜物語」から着想を得た「バラの王女と揚げ菓子の王子」はイスタンブールが舞台。モロッコ王宮を追われた王子がバラの王女の国へ逃げ込み、雇われた店の揚げ菓子を通じて国から出たことがない王女と出合う。そして2人は宮殿を抜け出し自分たちで生きていくことを決意する。

解禁されたポスタービジュアルには、エジプトの神々とともに、3つの国の王子と王女、そして花がちりばめられ「運命は変えられる」というキャッチコピーも添えられている。