品川ヒロシがマンガ「OUT」を映画化、オーディションも開催

7

44

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 11 21
  • 12 シェア

井口達也原作、みずたまこと作画によるマンガ「OUT」の実写映画化が決定。品川ヒロシが監督・脚本を担当する。

「OUT」映画化決定イラスト(左)、品川ヒロシ(右)。

「OUT」映画化決定イラスト(左)、品川ヒロシ(右)。

大きなサイズで見る(全4件)

自身の青春時代をつづった小説をもとにした2009年公開作「ドロップ」で長編映画監督デビューを果たした品川。その後も「漫才ギャング」「サンブンノイチ」「Zアイランド」などを手がけてきた。「OUT」は「ドロップ」で水嶋ヒロが演じた“狛江の狂犬”こと井口達也を主人公とした後日譚で、17歳になった井口が地元を離れて新たな仲間とともに過ごす壮絶な青春の日々が描かれる。

品川と「OUT」の原作者・井口は中学からの友人で、「ドロップ」をきっかけに再会。「品川が監督で映画にしたい」という井口のラブコールから映画化が実現した。品川は「キャラクターの魅力を活かしつつ、見ていて興奮するようなアクション映画にしたい」と意気込み、井口は「外側にはみ出た若者達の世界が生々しくリアルに描かれているのが一番の魅力」だと本作について語っている。

映画は2023年1月クランクイン、同年に公開予定。また撮影を前にメインキャラクターのオーディションが開催される。応募資格は満18歳から35歳までの男性で、プロ・アマおよび演技経験は問わない。応募締め切りは2022年11月11日18時。オーディション参加者に向けて、「ドロップ」に出演した綾部祐二ピース)から“攻略法”が届いている。品川、井口、綾部、プロデューサー・片岡秀介のコメント全文は以下に掲載した。

品川ヒロシ(監督・脚本)コメント

映画化までの経緯

原作者の井口達也は、僕が自身の体験を元に書いた小説「ドロップ」に出てくる井口達也のモデルになった人物で、僕の中学からの友人です。
狛江を出てからはしばらく会っていませんでしたがドロップをきっかけに再会。見た目はサンドウィッチマンの伊達ちゃんをイカつくした感じの彼と再び飯を食ったり酒を飲んだりする仲になりました。
彼が原作を書いた直後から「品川が監督で映画にしたい」とずっと言ってくれていて、この度やっと実現することとなりました。

原作コミックについて

僕が狛江を出た後の井口達也の物語。
漫画は本当に絵がうまくて、キャラクターがみんな魅力的で、アクションシーンも引き込まれました。

本作の魅力

少年院から出てきて、喧嘩をしてしまえば人生OUTになってしまう井口達也が、暴走族の抗争に巻き込まれていくという話です。ドロップでは目があっただけで喧嘩をしていた男が我慢の連続。果たして最後まで我慢出来るのか!?というようなストーリーです。

撮影を前にしての意気込み

コミックにあるキャラクターの魅力を活かしつつ、見ていて興奮するようなアクション映画にしたいです。

オーディション参加者へのコメント

当たり前ですが、若い役は若い時にしか出来ない。
出演してくれる役者にとって、それ自体が若かりし日の思い出になるような作品にしたいので、とにかく熱量の高い人を待っています。

劇場公開を待つ読者へメッセージ

日頃の鬱憤を吹き飛ばすようなアクション映画にしたいと思っていますので、お楽しみに。

井口達也(原作)コメント

映画化の話を聞いて

素直に嬉しかった。応援してくれている皆へ早く伝えたくて苦しかった。ブログの読者と映画化を目標にやって来たからね。重い扉が一つ開いた感じ。

品川ヒロシ監督について

お笑い芸人としても、映画監督としても、ヒロシの大ファンだ。
あいつは昔からほんと何も変わらない。プライドの高さも才能も天下一品! 嫌われ方も天才だと思う(笑)。
ヒロシが監督を引き受けてくれたおかげで、喜んでくれる人が大勢いる。ヒロシありがとうな!

本作の魅力

外側にはみ出た若者達の世界が生々しくリアルに描かれているのが一番の魅力だと思う。
原作漫画でも、血の匂い、悦び、時には絶望的な痛みや、感情が一線を超える瞬間がリアルに表現されてきた。人の温もりも含めて、登場人物の息遣いがすぐそこで聞こえるような世界観に惹かれる。漫画を描いてくれたみずた先生は、まさに鬼才だと思う。

撮影を前にしての意気込み

品川ヒロシ監督に全幅の信頼をおいているので、俺はヒロシ監督のサポートに徹して見守るつもりだよ。なんて言いながら、チョイ役で使ってくれないかなぁ…なんて薄~い期待も。ヒロシ! よろしく!

オーディション参加者へのコメント

オーディションを受けてくれてありがとう御座います。感謝しかありません。
表の世界と裏の世界は、壁で仕切られてはいません。自己責任で行き来自由。そんな危うい世界から戻れなくなる奴も大勢いたのが現実です。見た目は怖くても、どこかに弱さも併せ持つ普通の人間が、もがきながら、手探りで生きる世界でした。
皆様の活躍を期待しています! 良い作品へとどうか育てて下さい!

劇場公開を待つ読者へのメッセージ

品川ヒロシ監督作品が観たかったー!
俺と同じ思いの人は大勢いるはずだ。
原作漫画のファンの方はもちろん、沢山の方に観て貰えたらと思います。
原作漫画の生々しい世界観を、品川監督がどう昇華させるのか。
あの日の暴走族の集会を思い出す…! 公開日は劇場にみんな大集合ー!

片岡秀介(プロデューサー)コメント

品川監督のドロップアウトの思いから、「OUT」映画化に向けて走り出しました。社会背景としてのヤンキーそのもののレガシー化、そしてコロナの影響もあり、走り出しから5年の歳月が流れ、ヤンキー10年周期といわれる中で、 その間に 「今日から俺は!!」や「東京リベンジャーズ」の大ヒットを余所目に、品川監督や原作者の井口達也さんのドストレートなヤンキーものを今の社会の中にどう存在させるのか──主人公の井口達也、その他キャラクターが繰り広げる本作には、人間関係、行動力、承認欲求など現代社会が抱える課題を解決する突破口が溢れていました。ヤンキーは本当にピュアなんです。暴言や暴力というものが表沙汰になる事が多いですが、彼らの発言・行動は見方を変えれば現代人(人間)にとって本当に必要な「世の為人の為」が詰まっています。行動力の早さ、人間関係の誤解を生じさせないパッションのぶつかり合いなど現代人に不足しがちなパワーを兼ね備えています。そんなヤンキーの根っこの部分の魅力が井口達也さんの「OUT」にはあり、その魅力を最大化させる品川監督の演出力で、人々に勇気と希望を与え、この先も社会の中で存在し続けるのがこの作品になると思います。

綾部祐二(ピース / お笑い芸人)コメント

オーディション参加者へのコメント

日本にいる時に長年品川さんの側近だった僕から、皆さんに品川監督の攻略法を内緒でお伝えします。
監督は、男女関係なく「昔から大好きです」という言葉に弱いです。これをオーディションにてどれだけナチュラルに挟み込めるかが鍵です。
ロサンゼルスから応援しています。

この記事の画像(全4件)

(c)2023『OUT』製作委員会

読者の反応

  • 7

ルートヴィヒ白鳥王 @lohengrin_lud

品川ヒロシがマンガ「OUT」を映画化、オーディションも開催(コメントあり)
#OUT #品川ヒロシ #井口達也 @out_moviejp
https://t.co/CiYjWCbrjZ

コメントを読む(7件)

リンク

関連商品

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 OUT / 品川ヒロシ / 品川庄司 / 綾部祐二 / ピース / みずたまこと の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。