ジブリパーク内覧会レポート、サツキとメイの家や地球屋内部へ

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11月1日に愛知の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内にオープンするジブリパークの内覧会が本日10月12日に行われた。

「サツキとメイの家」

「サツキとメイの家」

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ジブリパークはスタジオジブリの世界を表現した公園。11月1日には「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリアが開園し、2023年秋には「もののけの里」、2023年度内には「魔女の谷」のオープンを控えている。コンセプトは「森や道をそのままに、自分の足で歩いて、風を感じながら、秘密を発見する場所」。2017年6月に愛知県知事・大村秀章が構想を発表し、「ゲド戦記」「コクリコ坂から」「劇場版 アーヤと魔女」の宮崎吾朗が監督となり建設が進められた。

「エレベーター塔」

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「エレベーター塔」のスイッチ。

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最初に来場者を迎えるのは、メインゲートとなる高さ約30mのエレベーター塔。「天空の城ラピュタ」「ハウルの動く城」に代表される、19世紀末の空想科学的な世界観をもとにしたデザインとなっている。「青春の丘」に位置しており、このエリアの名称は月島雫と天沢聖司ら中学生の青春を描いた「耳をすませば」のストーリーを踏まえて宮崎吾朗が付けた。エレベーターのスイッチには「GHIBLI PARK」と刻印されており、入口から細部へのこだわりがうかがえる。

「地球屋」のロータリー広場。

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「青春の丘」より「猫の事務所」。

「青春の丘」より「猫の事務所」。[拡大]

奥へと足を進めた先に見えてくるのは「耳をすませば」で雫が偶然たどり着く地球屋。建物の前には映画と同じく車道が1周するロータリー広場があり、真ん中には高さ13mのヒマラヤスギがそびえ立つ。地球屋で販売しているはがきや切手を購入し、広場の郵便ポストから手紙を出すことも可能だ。また「猫の恩返し」に登場する猫の事務所が“猫サイズ”で建てられており、室内ではバロンとムタがくつろいでいる。ミニチュアサイズの家具や小物にも作り込みが感じられ、内覧に来ていた少女たちは窓からじっと中をのぞき込んでいた。

「地球屋」

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「地球屋」よりバロン。

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「地球屋」より古時計。

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続いて地球屋の内部へ。入口と同じフロアの2階にはバロンや古時計が置かれており、店主・西司朗のパイプらしきものも。1階はバイオリン工房となっており、聖司が見習いとしてバイオリン制作を学んでいるさまを感じ取ることができる。またテラスからは愛・地球博記念公園を見渡せる設計になっている。

「ジブリのなりきり名場面展」

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「『食べるを描く。』増補改訂版」

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「ジブリがいっぱい展」よりトトロ・バー。

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「青春の丘」から5分ほど歩くと「ジブリの大倉庫」に行き着く。このエリアは「ジブリのなりきり名場面展」「『食べるを描く。』増補改訂版」「ジブリがいっぱい展」という3つの企画展示のほか、ショップやカフェを有する“ジブリをぎゅっと詰め込んだ”場所。「ジブリのなりきり名場面展」は体験型の展示となっており、「千と千尋の神隠し」の千尋のようにカオナシの横に座ったり、「思い出のマーニー」のマーニーと背中合わせで立ったりすることができる。「平成狸合戦ぽんぽこ」「ゲド戦記」などを含む計13作品の14コーナーが設けられた。「『食べるを描く。』増補改訂版」は2017年から2018年に東京・三鷹の森ジブリ美術館で開催された展示をもとにしたもので、新たに「千と千尋の神隠し」「コクリコ坂から」「アーヤと魔女」の資料を追加。「ジブリ作品の食べ物はなぜおいしそうなのか」が絵コンテなどをもとに紐解かれる。さらに「千と千尋の神隠し」の屋台や「コクリコ坂から」のコクリコ荘の台所も作られており、壁には宮崎吾朗からのメッセージも。そして「ジブリがいっぱい展」では世界中から集められたポスターをはじめ、映像・音楽パッケージ、書籍を展示。スタジオジブリの打ち合わせスペースを再現したトトロ・バーもあり、大トトロがバーテンダーとして来場者を迎える。

「ジブリの大倉庫」の中央階段に位置する“空飛ぶ巨大な船”。

「ジブリの大倉庫」の中央階段に位置する“空飛ぶ巨大な船”。[拡大]

「天空の庭」

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「にせの館長室」

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「にせの館長室」で宙を舞っている契約書。

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「床下の家と小人の庭」

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「ジブリの大倉庫」の中央階段には、「天空の城ラピュタ」のオープニングに登場する全長約7mの“空飛ぶ巨大な船”が。階段のタイル装飾に目を凝らすと、ジブリにまつわるさまざまなキャラクターを見つけられる。また「天空の庭」コーナーでは「ラピュタ」に登場するロボット兵が主(あるじ)の帰りをじっと待っており、蔦と苔に覆われた壁には古き紋章がデザインされた。「にせの館長室」区画では、「ジブリの大倉庫」の“にせ館長”である「千と千尋の神隠し」の湯婆婆が仕事に没頭。室内には湯婆婆との契約書が宙を舞っており、その中には映画で自分の名字を書き間違えた千尋のものも。さらに「ジブリの大倉庫」には「借りぐらしのアリエッティ」に登場する小人の世界を再現した「床下の家と小人の庭」、「となりのトトロ」の世界を表現した子供たちの遊び場「ネコバスルーム」、「コクリコ坂から」のカルチェラタンの一角にある「哲学研究会」、制作物・造形物を保管している「公開倉庫」、スタジオジブリがある東京・小金井市周辺の街並みや乗り物をモチーフとする「子どもの街」が用意されている。

「大空模型」

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「ジブリの大倉庫ショップ 冒険飛行団」で販売されているカオナシのニットキャップ。

「ジブリの大倉庫ショップ 冒険飛行団」で販売されているカオナシのニットキャップ。[拡大]

「ジブリの大倉庫ショップ 冒険飛行団」で販売されている湯婆婆の髪の毛を模したクッション。

「ジブリの大倉庫ショップ 冒険飛行団」で販売されている湯婆婆の髪の毛を模したクッション。[拡大]

「ミルクスタンド シベリ❅あん」で販売されるシベリアと牛乳。

「ミルクスタンド シベリ❅あん」で販売されるシベリアと牛乳。[拡大]

同エリアの商店街「南街(みなみまち)」には書籍を取り扱う「熱風書店」、模型を集めた「大空模型」、「駄菓子 猫かぶり姫」が並び、実際に商品を購入することが可能だ。「大空模型」ではスタジオジブリ作品の商品のみならず、宮崎吾朗がセレクトしたマニア向けの模型も販売される。「ジブリの大倉庫ショップ 冒険飛行団」ではスタジオジブリ作品の関連グッズに加え、ジブリパークのオリジナル商品も取りそろえられた。ぬいぐるみやミニチュア模型、アナログレコード、ポストカードのほか、カオナシのニットキャップや湯婆婆の髪の毛を模したクッションなど一風変わったアイテムも。また「カフェ 大陸横断飛行」では長距離飛行のパイロットが操縦しながら片手で取る食事をイメージしたサンドイッチやピザを提供。サンドイッチには宮崎駿が描いたオリジナルイラストの旗が立つ。「ミルクスタンド シベリ❅あん」では「風立ちぬ」に登場するカステラであんこを挟んだ菓子・シベリアを食べることができる。

「映像展示室オリヲン座」

「映像展示室オリヲン座」[拡大]

同じく「ジブリの大倉庫」の「映像展示室オリヲン座」では、三鷹の森ジブリ美術館だけで観ることができるスタジオジブリ制作の短編アニメーション10作品を順番に上映。開園時の作品は宮崎駿の監督作「くじらとり」で、今後はタモリが声や効果音を担当した「毛虫のボロ」などがスクリーンにかけられる。

「サツキとメイの家」

「サツキとメイの家」[拡大]

「サツキとメイの家」

「サツキとメイの家」[拡大]

「ジブリの大倉庫」より歩いて約20分の「どんどこ森」は、昭和の景観をイメージしたエリア。「どんどこ」は「となりのトトロ」でサツキ、メイ、トトロがまいた種の発芽を願って踊る「どんどこ踊り」に由来している。なお道中にはベンチが設置されており休憩しながら移動できるほか、園内にはバスが走っているので、来場者はそれぞれのペースでジブリパークを堪能できる。「どんどこ森」には2005年日本国際博覧会(愛・地球博)のパビリオンとして建てられた「サツキとメイの家」があり、中に入ることが可能。サツキとメイが父親と一緒に入った風呂、台所などが再現されており、棚やたんすを開けると草壁一家の皿や服が並ぶ。また縁側には姉妹の下駄が置かれていて、この日はどんぐりが1つ落ちていた。

「どんどこ堂」

「どんどこ堂」[拡大]

「どんどこ森」の頂上に向けては徒歩用の道もあるが、ベビーカーや車いす、体の不自由な人優先で乗車するスロープカー・どんどこ号が運行。山頂には高さ約5mの木製遊具「どんどこ堂」があり、小学生以下の子供たちは中に入って遊ぶことができる。なおこの遊具には愛知県産の杉やヒノキが使用されている。また同エリアの「どんどこ売店」「どんどこ処」ではキーホルダー、おみくじ、傘、帽子、手ぬぐいなどが購入可能だ。

ジブリパークのチケットは日時指定の予約制。エリアごとにチケットが異なる。詳細は公式サイトで確認を。

※一般の来園者は撮影できないエリアがあります

この記事の画像(全193件)

(c)Studio Ghibli

読者の反応

河治良幸(冬眠中) @y_kawaji

サツキとメイの家が真っ黒くろすけ住めなそうで、いきなり萎える。
誰も指摘しなかったのだろうか。 https://t.co/zJ918BoxVB

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