水谷豊×寺脇康文「相棒 season24」が10月スタート、初回は杉下右京が人間国宝に弟子入り

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水谷豊寺脇康文のタッグで贈るドラマ「相棒」の新作となる「相棒 season24」が、テレビ朝日系で10月よりスタートするとわかった。誕生してから25周年という節目を迎えた同シリーズ。あわせて2人からのコメントも到着した。

「相棒 season24」ビジュアル

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左から杉下右京役の水谷豊、亀山薫役の寺脇康文

左から杉下右京役の水谷豊、亀山薫役の寺脇康文[拡大]

「相棒」は警視庁特命係の杉下右京と亀山薫の活躍を描く刑事ドラマだ。初回スペシャルで描かれるのは“人間国宝の講談師”をめぐる殺人事件。シリーズを通して講談の世界を描くのは初となる。物語は、右京が人間国宝に弟子入りするという展開から幕開け。右京は内弟子として師匠の屋敷に住み込み、前座修行に励みながら内部を探っていく。

加えてseason24に続投するキャストも明らかに。特命係のボス・甲斐峯秋役の石坂浩二、特命係の廃止を狙う警視庁副総監・衣笠藤治役の杉本哲太、“鉄の女”の異名を持つ内閣情報調査室トップ・社美彌子役の仲間由紀恵が出演。捜査一課に所属する伊丹憲一役の川原和久、芹沢慶二役の山中崇史、出雲麗音役の篠原ゆき子が引き続き参加する。なお山西惇扮する薬物銃器対策課課長・角田六郎には、ある変化が訪れるそう。小料理屋・こてまりの女将・小出茉梨役の森口瑤子、薫の妻でジャーナリスト・美和子役の鈴木砂羽も名を連ねた。

左から杉下右京役の水谷豊、亀山薫役の寺脇康文

左から杉下右京役の水谷豊、亀山薫役の寺脇康文[拡大]

右京役の水谷は「今回は歴代の初回スペシャルの中でも“最高レベルの意表”。心底、驚かされました」と心境を伝え「右京は落語など古典芸能が好きですから、講談にも造詣が深いはず。彼は講談という新たな世界に身を投じることになって、喜んでいると思いますよ」と言及する。これまで計446のエピソードが放送されたことに触れ、「“先が読めない”奥行きの深さこそが、相棒ワールドの、相棒ワールドたるゆえんですね。新シーズンではいったい何が起きるのか、私自身も楽しみにしています」と語った。

対して薫役の寺脇は、輿水泰弘による初回スペシャルの脚本を「設定もシーンも会話もすべて面白く、まるで初期に戻ったような薫のセリフも織り交ぜられているのに、成長も変化もある…。もはや彼にしか書けない脚本になっているんです」と称賛。「ミステリーの面白さは追求しながら、ドラマ作りには真摯に向き合っていきたい。どうすればよりリアルな物語としてお届けできるのか、これからもスタッフ、キャストで知恵を絞っていきます」と意気込んだ。

「相棒 season24」は毎週水曜21時より2クール放送される。田中隆三松嶋亮太神保悟志小野了片桐竜次も脇を固め、演出を橋本一らが担う。なお動画配信プラットフォーム・TELASA(テラサ)では、過去全シーズンおよびスペシャルドラマに加え、劇場版や配信オリジナルエピソードが配信されている。

「相棒 season24」放送情報

放送局・放送日時

テレビ朝日系24局 2025年10月スタート 毎週水曜21:00~21:54(2クール)

スタッフ・キャスト

出演:水谷豊 / 寺脇康文 / 森口瑤子 / 鈴木砂羽 / 川原和久 / 山中崇史/ 篠原ゆき子 / 山西惇 / 田中隆三 / 松嶋亮太 / 神保悟志 / 小野了/ 片桐竜次 / 杉本哲太 / 仲間由紀恵 / 石坂浩二 ほか

エグゼクティブプロデューサー:桑田潔(テレビ朝日)
プロデューサー:高野渉(テレビ朝日) / 西平敦郎(東映) / 土田真通(東映)
脚本:輿水泰弘 ほか
監督:橋本一 ほか
音楽:池頼広
制作:テレビ朝日 / 東映

※高野渉の高は、はしごだかが正式表記

水谷豊 コメント

「相棒」は毎年夏に撮影が始まるが、今年も猛暑。現場の様子はどうか

みなさん、「暑い、暑い」と話していますが、僕は暑さには強く、わりと平気なんです。ですから、まだそれほど堪えてはいません。「涼しい顔していいよね」とみんなにうらやましがられています。

初回スペシャルは右京が人間国宝の講談師に弟子入りするという幕開けだが、脚本を読んでどう感じたか

「相棒」の初回スペシャルのストーリーには毎シーズン、意表を突かれます。毎年、相棒ワールドの広がりを楽しみにしているのですが、今回は歴代の初回スペシャルの中でも“最高レベルの意表”。心底、驚かされました。
でも、右京は落語など古典芸能が好きですから、講談にも造詣が深いはず。彼は講談という新たな世界に身を投じることになって、喜んでいると思いますよ。

初回スペシャルの右京のセリフに「人生100年時代ですから」というものがあるが、人生100年時代、これから挑戦したいことはあるか

今、具体的に何かやりたいことがあるかというと、特に思い浮かばないのですが、100年だと考えると、まだ時間があるなという感覚ですね。しかし、人生は何が起きるかわかりません。そもそも「相棒」だって、こんなに長く続くとは思ってもいませんでしたから…。そういう意味では、何が起きるかを楽しみにできるぐらい、元気でいられたらいいですね。

「相棒」は今年25周年。25年前の「相棒pre season」を振り返って、作品として変化したと感じるところはあるか

「相棒」が変わったというならば、それは自然に訪れた変化ですね。決して意識して変えたことはありません。無理なく変わってきた…それが作品にとって、とても良かったのだと思います。脚本家やプロデューサーなど制作陣は、一貫して“今”を意識して物語を作ってきました。そして、我々も“今”を生きることに徹してきた…。25年は、その連続だったと思っています。

25周年という節目に始まる新シーズンに期待していること

おかげさまで「相棒」は25周年、これまで計446のエピソードをお届けしてきました。これだけ続いてなお、視聴者のみなさんが今シーズンはどんな相棒が見られるのかと期待してくださっています。我々も同じで、新シーズンはどんな事件が待っているんだろうと楽しみにしています。この“先が読めない”奥行きの深さこそが、相棒ワールドの、相棒ワールドたるゆえんですね。新シーズンではいったい何が起きるのか、私自身も楽しみにしています。

25年右京を演じてきて、「相棒」の進化とブレなさをどのように感じているか

よく、“普通がいちばん難しい”といいますよね。“当たり前のこと”を実践するのは、実はとても難しいことです。その点、相棒は当たり前のことにずっと挑み続けてきた気がします。
先ほどもお話ししたように、「相棒」では時代をどう感じるかを常に意識してきました。その結果、現実社会とリンクするどころか、時代を先取りするストーリーを生み出したこともありました。つまり大切なのは何よりも、“今を生きること”。それに尽きるのだと思います。
一方で、右京は警察官という職業を選んだ瞬間から、一貫して“右京の正義”というものを胸に刻み続けてきました。これは彼が警察官である限り、誰が何といおうと変わらない、譲れないもの。それが「相棒」という作品の揺るぎない軸につながるのだと思います。これまで僕は右京という人物を信頼してきましたが、これからも彼のブレない正義を信じ続けていくことでしょう。

寺脇康文 コメント

「相棒」は毎年夏に撮影が始まるが、今年も猛暑。現場の様子はどうか

みんな、ヘトヘトになりながら撮影しています。特に薫はフライトジャケットを着ているので、毎日、撮影が終わるころには汗びっしょりです。

初回スペシャルは右京が人間国宝の講談師に弟子入りするという幕開けだが、脚本を読んでどう感じたか

今回の初回スペシャルは「相棒」シリーズの生みの親ともいえる輿水泰弘さんの脚本なのですが、“またスゴイものを書いてきたな!”と震えました。設定もシーンも会話もすべて面白く、まるで初期に戻ったような薫のセリフも織り交ぜられているのに、成長も変化もある…。もはや彼にしか書けない脚本になっているんです。先日、輿水さんにお会いしたとき、ご本人にもお伝えしたのですが、すごい域に到達したと感じました。

初回スペシャルの右京のセリフに「人生100年時代ですから」というものがあるが、人生100年時代、これから挑戦したいことはあるか

僕も具体的にやりたいことはないのですが、先日、ある番組で豊さんのインタビューを拝見したら、新たな挑戦に際して、豊さんが「あぁ、いい世界が始まったな、と感じた」とおっしゃっていたんです。それを見て頭をガツンとやられた気がしました。自分は、人生の折り返し地点を過ぎてゴールに向かっているイメージを持っていたのですが、“これからまだまだ何かが始まることがある”ということを豊さんに教えていただきました。

「相棒」は今年25周年。25年前の「相棒pre season」を振り返って、作品として変化したと感じるところはあるか

豊さんとは“今シーズンはこういう感じでいこう”など、一度も話したことがありません。薫が14年ぶりに戻ってきたときですら、“久しぶりに会うからこういう芝居にしよう”とか、“こういう変化を感じさせるようにしよう”という打合せは一切、していないんです。ただその瞬間、瞬間を右京と薫として生きてきました。だから、豊さんもおっしゃったように、もし「相棒」が変わっていたとしたら、それはごく自然な変化。とにかく2人で、目の前の事件に取り組み、今の時代を生きていくのみです。

25周年という節目に始まる新シーズンに期待していること

「相棒」は新しい脚本をもらうたび、今回はどんな世界が広がっているんだろうとワクワクします。その振り幅が大きければ大きいほど、シリーズとしては面白いんですよね。でも一方で、奇をてらうことを目指すのは違う。ミステリーの面白さは追求しながら、ドラマ作りには真摯に向き合っていきたい。どうすればよりリアルな物語としてお届けできるのか、これからもスタッフ、キャストで知恵を絞っていきます。

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林檎 @appleee_treee

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