愛知の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内にあるジブリパークの新しいエリア「魔女の谷」が3月16日にオープンする。マスコミ向けの内覧会が2月28日に行われた。
ジブリパークは「森や道をそのままに、自分の足で歩いて、風を感じながら、秘密を発見する場所」をコンセプトに、スタジオジブリの世界が表現された公園。2017年6月に愛知県知事・大村秀章が構想を発表し、「ゲド戦記」「コクリコ坂から」「
「魔女の谷」は魔女が登場するスタジオジブリ作品をイメージしたヨーロッパ風の新しいエリアだ。入り口では「アーヤと魔女」に登場する魔女ベラ・ヤーガをイメージした顔が大きな口を開けて、来場者をお出迎え。入った先には西洋の街並みが広がっている。まず目に入るのが、主人公アーヤが引き取られた「魔女の家」。ここにはアーヤの寝室や図書室のほか、バスルームやキッチンが備えられている。奥にはベラ・ヤーガの作業部屋があり、薬など魔法の材料が所狭しと並べられていて、奥には大きな壺も。天井にはコウモリが吊るされている。
奥に進むと「魔女の宅急便」の主人公キキと黒猫ジジが暮らしたパン屋である「グーチョキパン屋」にたどり着く。2階建てとなっている店舗では実際にパンを購入することが可能。バケットやブール、ミルクコロネなどヨーロッパで親しまれる商品に加え、パンの中にナポリタンをぎっしり詰めた「ナポリタン」や、フランスで親しまれるカヌレに愛知・西尾産の抹茶を使用した「ういろうカヌレ」が陳列されている。裏庭に回ると屋根裏部屋へとつながる階段も確認できた。
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奥に進むと、箒で飛ぶ魔女2人の屋根飾りが印象的な「時計塔」がお目見え。階段を上ると巨大な「ハウルの城」が一望できる。「ハウルの城」は高さ20mで生き物のような形をしており、1時間に数回、一部が動き煙を吐くそう。中に入ると薄暗い居間や、カルシファーの炉、ソフィーの部屋などが観覧可能。テーブルには劇中でも印象的な朝食のベーコンエッグがおいしそうに並んでいる。そして入り口の扉には赤・青・緑・黒の円盤も。ドアノブを回すと作中と同じように回転する仕掛けだ。そして2階に上がるとハウルの寝室や衣装部屋のほか、アトリエ、浴室、マルクルの部屋が。1つひとつの装飾や小道具には生活感がにじみ出ていて、来場者からは歓声が上がっていた。城の外にはかかしのカブが佇んでいる。
さらに奥へ進むと「魔女の宅急便」のキキが過ごした「オキノ邸」にたどり着く。中に入るとキキの母親・コキリが薬を作っている魔女の店や、客間、台所などを確認できる。2階にはキキの部屋があり、ベッドにはトトロのぬいぐるみが。そして隣には魔女を研究している父親の書斎があり、たくさんの箒が並んでいる。
エリアには子供向けの乗り物遊具も。“年に一度、村にやってくる移動遊園地”をイメージしているそうで、「フライングマシン」「メリーゴーランド」で遊ぶことが可能だ。「メリーゴーランド」はジブリ作品に登場する乗り物や動物・キャラクターをモチーフに装飾されている。エリア入り口付近にある「空飛ぶオーブン」では「ミートパイ」「魔女の谷のシェパーズパイ」などの飲食物が販売されており、オリジナルラベルの「魔女の谷のビール」も味わえる。池を挟んだ向かいにある「ホットドッグスタンド ホット・ティン・ルーフ」では猫の手の形をしたパンで作られたホットドッグを購入でき、「13人の魔女団」にはトートバッグ、シャツ、ポーチといったオリジナルグッズが用意されている。
3月入場分からは「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」の5エリアすべてに入場可能なチケット・ジブリパーク大さんぽ券が登場。チケットは予約制となる。「オキノ邸」「ハウルの城」「魔女の家」「地球屋」「サツキとメイの家」の内部展示を観覧するにはジブリパーク大さんぽ券プレミアムの購入が必要だ。
※ジブリパークは通常の営業時、一部を除き撮影不可
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マークツー@ MID-FM「ワンアゲ!」STAFF @nagochumktwo
ジブリパーク「魔女の谷」内覧会レポート、「ハウルの動く城」や「魔女の宅急便」の世界に(写真85枚) https://t.co/BS36ZspeQs