新海誠とRADWIMPSが「すずめの戸締まり」で3回目タッグ、作曲家・陣内一真も参加

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新海誠の新作長編アニメーション「すずめの戸締まり」の音楽を、「君の名は。」「天気の子」に続いてRADWIMPSが担当したことがわかった。

RADWIMPS

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「すずめの戸締まり」ポスタービジュアル

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陣内一真

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新海は製作発表会見で「今作では映画館に足を運ぶ理由になるような作品作りをしたい」「映画館のスクリーンで、人間の持っている“物語に没入する能力”をもっとも発揮できる絵作り、音作りをやっていきたい」と、これまでと違う劇場体験を作り出すことへの決意を語っていた。そこで本作では、日米で活躍している映画音楽作曲家・陣内一真にRADWIMPSとの共作をオファー。陣内とのタッグについて、RADWIMPSの野田洋次郎(Vo, G)は「一言では言えないくらいの経験値と、新たな視野を与えてくれました」と振り返っている。なおレコーディングの一部は、新海作品初となる海外で行われ、ザ・ビートルズなどで知られる英ロンドンのアビー・ロード・スタジオでも実施された。

十明

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さらに予告映像で流れている主題歌「すずめ」を、オーディションで選ばれた十明(とあか)が歌っていることも明らかに。野田は彼女の声を「この楽曲と十明の間に、誰も割って入ることのできない結びつきを感じた」と称賛。十明は「RADWIMPSさんの、繊細で耳に残るメロディと新海監督の美しく心動かす世界観の一部になれたことをとても嬉しく思います」と喜びを語っている。

「すずめの戸締まり」は11月11日より全国ロードショー。声のキャストに原菜乃華、松村北斗(SixTONES)らが名を連ねる。

野田洋次郎(RADWIMPS)コメント

最初にお話をいただいたのは2020年春ごろでした。日本がその後2年以上に渡り困惑と不自由に突入するまさにそのタイミングで脚本を頂き、想像力と空想を存分に羽ばたかせて音楽で何ができるかをひたすら考えはじめたのを覚えています。陣内さんとは、つい先日ロンドンのアビーロードスタジオで合流し、オーケストラをはじめとしたレコーディングをさせていただきました。映画音楽、そしてゲーム音楽など多岐に渡って長年創作をされてきた陣内さんとの共同作業は一言では言えないくらいの経験値と、新たな視野を与えてくれました。この先彼ともっと仕事がしてみたい、どんなクリエイティブが共にできるか一人勝手に楽しみにしています。女性ボーカルは、何人もの方にオーディションをさせていただきました。主題歌の「すずめ」冒頭の「ルールルルルルールー」を十明が歌い出した瞬間、彼女の声でこの歌は歌われなければいけないと感じました。瞬時に。この楽曲と十明の間に、誰も割って入ることのできない強い結びつきを感じたのです。きっと新海監督も同じように感じられたと思います。彼女が今の年齢で、今の姿だからこそ響かせられる声を、今この楽曲の中に収められたことを嬉しく思います。

陣内一真 コメント

「君の名は。」と「天気の子」での新海監督とRADWIMPSさんのタッグは、とても良い親和性を既に感じていましたので、「すずめの戸締まり」でお声かけいただいた時は正直驚いたのと同時に、「なぜ自分に声がかかったのだろうか」と素直に疑問が湧いていました。顔合わせミーティングで新海監督と川村プロデューサーのお話を伺った時、自分の役割は音楽を通して新海ワールドの体験を一歩先へ後押しする役割なのだと感じました。RADWIMPSさんのすばらしい音楽と共存できる空気感や躍動感を見つける工程はとてもエキサイティングで緊張感がありましたが、この作品に求められる音楽として1つの形を示せているのではないかと感じています。
作品を俯瞰した時、2人がそれぞれ独自にメロディを次々と作っていくとテーマ性が薄れてしまいます。洋次郎さんが担当されたシーンにも、私が担当したシーンにも、それぞれ音楽的なテーマが必要でした。洋次郎さんの楽曲をアレンジさせていただく機会もありましたが、ビジュアルとメロディが自然と目的地へ連れて行ってくれるような感覚でした。こちらのアイデアにもとてもオープンに接していただき、音楽的なキャッチボールができたことは、作品の色を決める過程で重要な作業になったと感じていますし、今後の可能性も見えてくるような瞬間でした。
また、今作のレコーディングやミキシングには数々の名作映画の音を作ってきた素晴らしい音楽チームに参加していただき、「すずめの戸締まり」ならではの音楽体験になっていると思います。ぜひ劇場で体感していただけたら嬉しいです。

十明 コメント

主題歌を歌わせて頂けることになったと聞いた時、信じられませんでした。
驚きと喜びと不安が同時に押し寄せてきて、頭がぼーっとしてしまう日が続きました。
オーディションでは、初めてのレコーディングだったこともあり、不安と緊張で声が震え、
ほとんど息の音のようになってしまったことを覚えています。この「すずめ」という楽曲を受け取った時、
すんなりと自分がどう歌いたいのかイメージが湧いてきました。その感覚に頼り、本番レコーディングでは、
音と言葉が一番響くようにのびのびと自分らしく歌うことが出来たように思います。
予告映像から流れる自分の歌を初めて聴いた時は、今まで味わったことない震えを感じました。
RADWIMPSさんの、繊細で耳に残るメロディと新海監督の美しく心動かす世界観の一部になれたことを
とても嬉しく思います。

新海誠 コメント

「すずめの戸締まり」の脚本の第1稿を書き上げた後、迷わずすぐに洋次郎さんに送りました。過去二作とははっきりと違う音楽が必要になる映画だと思いましたし、今までよりもずっと鮮烈な音楽体験を観客に与えたかったのです。そのための方法を一緒に探してくれるのは、やはりRADWIMPSだと思いました。
二年以上の制作期間中に、十明さんの無二の歌声と出会い、どこまでも頼もしい陣内さんと出会いました。二人とも、映画の形をさらに大きく変えてくれました。音楽体験と呼ぶにふさわしいものを、劇場で体感していただけると確信しています。どうか楽しみにしていただけますように。

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(c)2022 「すずめの戸締まり」製作委員会

読者の反応

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遊道よーよー💫音楽ブログ @yoyo0616

おお、またタッグ❣️ いい歌だといいなー🎶

RADファンとしても、「君の名は。」「天気の子」のファンとしても観に行きたい🥳🎞

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