ゲルハルト・リヒターの半生をモデルにした「ある画家の数奇な運命」が期間限定上映

2020年に公開された映画「ある画家の数奇な運命」が、7月29日より東京・TOHOシネマズ 日本橋にて期間限定で上映される。

ドイツの画家ゲルハルト・リヒターの半生をモデルにした本作。ナチ政権下のドイツで、芸術を愛する叔母の命を“安楽死政策”によって奪われたクルトは、終戦後に東ドイツの美術学校で出会ったエリーと恋に落ちる。しかし、元ナチ高官であるエリーの父親こそが、叔母を死へ追い込んだ張本人だったことに気付かぬまま結婚。やがてクルトは、ベルリンの壁が築かれる直前に、芸術の自由を求めてエリーと西ドイツへ逃亡する。

「ピエロがお前を嘲笑う」のトム・シリングがクルト、「婚約者の友人」のパウラ・ベーアがエリー、「ブラックブック」のセバスチャン・コッホがエリーの父親を演じ、オリヴァー・マスッチ、ザスキア・ローゼンダールもキャストに名を連ねた。監督と脚本を担当したのは「善き人のためのソナタ」のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。

なお東京・東京国立近代美術館では、10月2日まで「ゲルハルト・リヒター展」が開催中だ。

※「ある画家の数奇な運命」はR15+指定作品