志の輔の落語を実写化した「大河への道」に岸井ゆきの、橋爪功ら出演、全員1人2役

立川志の輔による創作落語を中井貴一主演で実写映画化した「大河への道」の全キャストが解禁された。

映画「大河への道」は、地元の偉人である伊能忠敬を主人公にした大河ドラマの実現を目指す、千葉県香取市役所の人々を描いた物語。市役所職員と大物脚本家が大河ドラマ実現を目指して悪戦苦闘する現代コメディと、200年前の日本地図完成に隠された秘話を描く時代ミステリーを交えた構成になっている。監督は「花のあと」「二度めの夏、二度と会えない君」で知られる中西健二。大河ドラマ「おんな城主 直虎」やドラマ「義母と娘のブルース」の森下佳子が脚本を執筆した。

中井、松山ケンイチ、北川景子に加えて出演が発表されたのは、岸井ゆきの、和田正人、田中美央、溝口琢矢、原作者でもある志の輔、西村まさ彦、平田満、草刈正雄、橋爪功。現代パートは中井演じる総務課主任・池本が、北川演じる観光課の課長・小林に命じられ、松山演じるお調子者の部下・木下とともに、橋爪演じる大物脚本家・加藤に脚本の執筆を依頼するというストーリーとなっている。また出演者はそれぞれ現代と江戸時代で1人2役を演じ、天文学者の高橋景保には中井、その助手の又吉には松山、忠敬の測量隊には和田、田中、溝口、平田、下女のトヨには岸井、忠敬のかつての妻には北川が扮する。

岸井は本作の魅力と自身の役柄について「歴史上のできごとをとてもチャーミングに描いた映画です。私が一人二役で演じたトヨ（江戸時代）と富海（現代）は全くの別人ですが、堅実で、おちゃめで、可愛らしい部分が共通していると思います」と語る。2001年に放送されたドラマ「四千万歩の男・伊能忠敬」で忠敬役を演じた経験を持つ橋爪は、「改めて伊能忠敬のすごさを感じました。今回、僕のセリフに“本当に忠敬さんって偉人なんだ。日本にとっての偉人なんだ”と出てきますが、まさしく偉人中の偉人だと思います」と偉業をたたえながら、「忠敬が日本全国を歩いて測量したのは、当時で70歳、今なら90歳を超えるほどの高齢でした」「もし自分が同じ時代に生きていたとしたら、あんまり側には近寄りたくないですね…。伊能隊のメンバーになんて絶対なりたくない！」と述べている。

「大河への道」は5月20日より全国で公開。