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立川志の輔による新作落語をもとに、大河ドラマ開発チームの悪戦苦闘を描く本作。現代コメディと、200年前の日本地図完成に隠された秘話をめぐる時代ミステリーを交えた構成になっている。
企画から携わった中井は「6年の月日が掛かり、こうして初日を迎えました。俳優として出演する作品以上に昨日は緊張しましたが、皆さんのお顔を拝見できてほっとしています」と安堵の表情。「撮影所やスタッフ、知識など、時代劇に関わるものを残していかなければと考えていました。でも、それはお客さんにご覧いただけてこそ。何か提案できないかと考える中で、志の輔さんの落語に出会ったんです」と振り返る。江戸時代と現代を行き来する劇中、キャストが1人2役を演じたことについては「人間なんて200年前からそんなに変わってないんだよということを伝えたくて」と意図を明かした。
チームを引っ張ってきた中井に対し、松山は「貴一さんはとにかく包容力がある。信頼していますし、貴一さんの優しい人間性がこの映画にあふれている気がします」としみじみ感謝。また劇中では、実測によって日本地図を完成させた伊能忠敬を主役とする大河ドラマプロジェクトが展開していくが、北川は「日本地図ってピラミッドと同じぐらいすごいこと」と熱弁し、「1人の人間にたくさんの人が付いていって、あきらめずにやり遂げた。そんなスケールの大きさをぜひ味わっていただきたいです」とアピールした。
撮影時のエピソードを尋ねられた岸井は「ちょうど車の免許を取り立てで、どんな車がかっこいいか皆さんに聞きました。でも『大きいのに乗ってほしい』とかみんな好き放題で」と苦笑。北川が「『車高が高いほうがかっこいいよ』とかね。イメージと反対のに乗ってほしくて(笑)」といたずらっぽい笑みを浮かべると、岸井は「乗りたい車は出てこなかったですけど(笑)、すごく楽しかったです」と現場の和やかさをうかがわせた。
また中井は「夏の京都で時代劇を撮るのは無謀とされている。暑さが尋常でないから。でも去年は冷夏だったうえ、雨ばかりだった」と述懐。1日だけ台風の中で撮影したシーンもあったそうで、「緑の中ですごく風が吹いてるなというシーンがあったら、それは台風の風だと思ってもらえたら」と打ち明ける。そして「風でカツラが飛ぶのは初めて。中止にしようかなとも思ったけど、カメラマンが『こんな絶好(の機会)ない』と言ったので、そこだけ続行したんです」と裏側を明かした。
「大河への道」は全国で上映中。
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