佐藤健が阿部寛の“ぴえん”を報告、清原果耶は「3人で家族演じたい」と期待

「護られなかった者たちへ」の初日舞台挨拶が本日10月1日に東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストの佐藤健、阿部寛、清原果耶、監督の瀬々敬久が登壇した。

中山七里のミステリー小説をもとにした本作。東日本大震災から10年目の宮城・仙台で起きた不可解な連続殺人事件の裏に隠された真実が描かれる。事件の容疑者・利根泰久を佐藤、利根を追う刑事・笘篠誠一郎を阿部、保険福祉センターの職員・円山幹子を清原が演じた。

台風の影響で大雨だったにもかかわらず来場した観客に向けて、佐藤は「大丈夫ですか？ 寒くないですか？」と心配の声を掛ける。そして「自然のことなので、僕はコントロールできないんですけど……」と台風を嘆きつつ「たくさんの方の支えがあって初日を迎えることができました」と感謝。瀬々はコロナ禍での撮影中断を経て完成した本作を「難産だったけど強い子供が生まれた」と表現し、「（中断した）当時はまだコロナがどんなものかわからず、先がわからない中で突き進んでいました。余計な気持ちを打ち捨て、キャストもスタッフも撮影だけに集中して。そういう意思のもと純粋な“映画”というものができました」と語った。

佐藤と阿部は本作で11年ぶりに共演。佐藤が「大変光栄でした。少しでも成長した姿を阿部さんにお見せしたくて気合い入りました」と明かすと、阿部は「非常に立派になられて。僕も背筋が伸びる思いでした」と敬意を示した。また先日行われたトークイベントで、佐藤が阿部に「LINEとかされるんですか？ スタンプ使うんですか？」と興味津々で質問していたエピソードも飛び出す。念願叶って阿部と連絡先を交換したという佐藤は「『よろしくお願いします』と送ったら、阿部さんはシンプルな一言の最後に“ぴえん”の絵文字を付けていました」とうれしそうに報告。阿部は「なんならもっと使いますよ？」とノリのよさを見せ、「こんな状況で皆さんと打ち上げや食事もできなかったので、機会があれば佐藤さんと交流を深めたい」と願いを込めた。

「また3人で共演するなら？」というトークテーマでは、清原が「家族の話をやってみたい。事件なんてなくていいので、穏やかな家族の物語で共演したいです」とほほえむ。これには2人とも乗り気で、阿部は「どんなお父さんがいいですか？ コミカル？ 厳しい？」と具体的に尋ね、佐藤は「こんな妹に彼氏ができたら『連れて来い！』とか怒ったりするんですかね」と想像をふくらませた。

「護られなかった者たちへ」は全国で上映中。