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中山七里のミステリー小説を実写化した本作。東日本大震災から10年目の宮城・仙台で起きた不可解な連続殺人事件の裏に隠された真実が描かれる。佐藤が事件の容疑者・利根、阿部が刑事・笘篠、林が笘篠の後輩刑事・蓮田智彦を演じた。
イベントでは互いの印象や、聞いてみたかったことをテーマにトークを展開。互いに「ここがすごい!」と思った点を尋ねられると、佐藤が「本当に阿部さんはタフでいらっしゃいましたよね。逃走シーンではめちゃくちゃ走ったのにピンとされていまして……」と話し、阿部は「そのときは大丈夫だったんですけど半年間苦しみました」と苦笑いする。阿部が「佐藤くんの集中力が圧巻でした」と絶賛し、林も「健さんに最初にお会いしたとき、登場人物が生身の姿で存在しているような印象を受けて、初めて見る“佐藤健”だとも思いました。ほかの人には感じたことのないオーラでした」とたたえると、佐藤は「大変光栄です」と笑顔を見せた。
互いへの質問コーナーでは、佐藤が「阿部さんはLINEとかされるんですか?」と問いかけ、阿部は「するんですよ」とはにかみながら答える。さらに佐藤が「スタンプとか使うんですか?」と尋ねると、阿部は「ニコニコみたいな、黄色い丸い顔のやつ使います」と明かして会場を沸かせた。瀬々からは阿部へ「服を濡らすのに自分でドブに手を突っ込んでいましたが、ああいうときはのめり込んでわけわからなくなるんですか?」という質問が。阿部は「リアルな感じでいたいなと思うんですよね。佐藤さんも泥水に顔を付けていましたし、そういうのは遠慮せずやりたいなと思います」と答え、瀬々を「俳優魂を見ました!」とうならせた。
続いては観客からの質問コーナーへ。「10年前と今の自身とで変わったところは?」という質問に、佐藤は「根本的なところは変わっていませんが、余裕を持つことができたかなと思います。10年前は今日を生きることに精一杯だったのですが、今はもうちょっと俯瞰していろいろなことを見れるようになったかなと思います」、阿部は「10年前は仕事を絞ろうかなと思っていたのが、そこから果敢にやっていこうと思ったり、さまざまな変化がありますね」と述べた。林は「両親にちゃんと『ありがとう』と言えるようになりました。反抗期のまま上京したので、地元に帰っても素直になれない時期が続いていたのですが、大切にしなきゃなと思えるようになりました」と語る。
最後に佐藤が「震災から10年が経ちましたが、まだ世界にはさまざまな問題があって、困難に苦しまれている方がたくさんいます。この映画には自分たちの護りたい人を、護れるような社会であってほしいという願いが込められております。受け取っていただけましたら幸いです」とメッセージを伝え、イベントの幕を降ろした。
「護られなかった者たちへ」は10月1日より全国ロードショー。
映画ナタリー @eiga_natalie
佐藤健、阿部寛と林遣都の賛辞に笑顔「集中力が圧巻」「ほかにはないオーラ」
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