本作で豊川が演じたのは、孤独なロボット工学者の桐生薫。自身が存在しているという実感を抱けないまま生きてきた彼は不安を打ち消すため、もう1人の“僕”として自分そっくりのアンドロイドの開発に没頭していた。そんなある日、ずっと会っていなかった腹違いの弟が桐生を訪ねてくる。
腹違いの弟役で
豊川悦司 コメント
撮影は2年前になりますが、この時代にこの物語が受け入れてもらえるかどうか、正直不安がありました。映画である以上、それなりの時代性を伴ってこそ、観客の共感を得ることができると思っていたからです。来年公開されるこの阪本監督の新作は、ある意味、かつてはあり得なかった世界の中でこそ、体験する価値のある作品のような気がしています。もちろん撮影当時は誰もが、今起こっている、このコロナ禍の現実を想像できてはいませんでしたが、あまりに突飛なこのストーリーは、懐古趣味な部分もありますが、作り手の確固たる意思を伴った冒険作だと思います。偶然と言えばそれまでですが、映画だからこそできる世界観を、ウィズコロナという、不安定な世界観の中で、観ていただいた方の中に、たくさんの想いを残せるのではないかと考えています。
映画ナタリー @eiga_natalie
豊川悦司と安藤政信が共演、阪本順治の最新作「弟とアンドロイドと僕」1月に公開(コメントあり)
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