「ONODA」遠藤雄弥が小野田寛郎の故郷・和歌山へ、「本当に存在していたんだ」

1

91

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 24 65
  • 2 シェア

ONODA 一万夜を越えて」の特別上映会が和歌山・海南nobinosで9月19日に行われ、主演の遠藤雄弥が上映後のトークショーと鏡開きに参加した。

宇賀部神社にて、左から遠藤雄弥、宮司の小野田典生。

宇賀部神社にて、左から遠藤雄弥、宮司の小野田典生。

大きなサイズで見る(全24件)

「ONODA 一万夜を越えて」

「ONODA 一万夜を越えて」[拡大]

第74回カンヌ国際映画祭にて、ある視点部門のオープニング作品として上映された本作。太平洋戦争終結後も約30年にわたりフィリピンに潜伏していた実在の旧日本陸軍少尉・小野田寛郎の壮絶な日々が、史実をもとに描かれる。遠藤と津田寛治が2人1役で青年期と熟年期の小野田を演じ分け、アルチュール・アラリが監督を務めた。

このたび映画の公開前に、小野田の故郷である和歌山・海南市で“ふるさと試写会”と称した特別上映会を実施。遠藤も当日に海南市入りを果たし、小野田の本家筋にあたる宇賀部神社に報告参拝したのち、上映後のイベントに参加した。

宇賀部神社を訪れた遠藤雄弥。

宇賀部神社を訪れた遠藤雄弥。[拡大]

宇賀部神社は小野田がフィリピン・ルバング島より帰還した当時、実家に戻る際に参拝した神社として一躍有名に。現在は、小野田の座右の銘である「不撓不屈(ふとうふくつ)」が記された記念碑が建立されており、小野田が母親から出兵時に預かりずっと胸ポケットにしまっていた千人針や、ブラジルでの遺品などが展示されている。遠藤は「本当は映画の撮影前に伺いたかった場所。こうやってお話を聞くと、小野田寛郎さんを実際のニュースで見たことがなかった私にとって『本当に小野田さんは存在していたんだ』と改めて実感できました」と感想を口にした。

鏡開きの様子。左から小野田典生、遠藤雄弥。

鏡開きの様子。左から小野田典生、遠藤雄弥。[拡大]

特別上映会にて、遠藤雄弥(手前中央)、小野田典生(手前右)。

特別上映会にて、遠藤雄弥(手前中央)、小野田典生(手前右)。[拡大]

上映会のトークイベントには、遠藤と宇賀部神社の宮司・小野田典生が登壇。今回の上映会は、海南青年団体連絡会議の有志によりボランティアで運営され、小野田が生前に説き続けた「生きることの意味」について再考できる機会を作るために開催に至った。小野田典生は「小野田寛郎が生前に言っていたこと、それは『戦争はどんなことがあっても始めてはいけない。一度始めてしまえば、必ず犠牲者は出る』ということ。思い返したい」と述べ、遠藤も「カンボジアのジャングルで過酷な撮影の日々だったが、小野田さんの経験に比べたらとんでもない。撮影現場でも仲間がいたからこの素晴らしい映画ができました」と報告した。

「ONODA 一万夜を越えて」は、10月8日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかで全国ロードショー。

この記事の画像・動画(全24件)

(c)bathysphere - To Be Continued - Ascent film - Chipangu - Frakas Productions - Pandora Film Produktion - Arte France Cinéma

読者の反応

  • 1

映画ナタリー @eiga_natalie

「ONODA」遠藤雄弥が小野田寛郎の故郷・和歌山へ、「本当に存在していたんだ」
https://t.co/gyP1oPvCaF

#ONODA #遠藤雄弥 https://t.co/YdVkvcCh6w

コメントを読む(1件)

リンク

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 ONODA 一万夜を越えて / 遠藤雄弥 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。