アッバス・キアロスタミ監督作のデジタルリマスター版7作品を上映、全国で順次

イラン出身の映画監督、アッバス・キアロスタミの没後5年に合わせて「そしてキアロスタミはつづく デジタル・リマスター版特集上映」が10月16日より東京・ユーロスペースほか全国で順次開催される。

2016年、76歳でこの世を去ったキアロスタミ。カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した「桜桃の味」などで知られる。本来は生誕80年である2020年に、仏パリのポンピドゥーセンターでの回顧展に合わせて日本でも劇場公開が企画されていたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により回顧展が延期に。その後、2021年5月に同展が開催されたことを受け、日本でもデジタルリマスター版が劇場初公開される運びとなった。

特集では長編デビュー作「トラベラー」や、「友だちのうちはどこ？」「そして人生はつづく」「オリーブの林をぬけて」の“ジグザグ道3部作”、「ホームワーク」「桜桃の味」「風が吹くまま」の7作品を上映。仏パリのmk2、米ニューヨークのクライテリオンコレクション、伊ボローニャのラボ、リマジネ・リトロヴァータが2年を掛けて修復した4Kまたは2Kリマスター版となる。今回の特集上映は全作品2Kで行われる。

そしてキアロスタミはつづく デジタル・リマスター版特集上映

2021年10月16日（土）～ 東京都 ユーロスペースほか
＜上映作品＞
「トラベラー」
「友だちのうちはどこ？」
「ホームワーク」
「そして人生はつづく」
「オリーブの林をぬけて 」
「桜桃の味」
「風が吹くまま」