本作は少年たちの瑞々しい初恋を描くラブストーリー。1985年の夏、北フランスの海辺の町を舞台に、16歳のアレックスと18歳のダヴィドの“6週間の青春”が映し出される。
映像には、惹かれ合うアレックスとダヴィドがクラブで激しく踊るシーンが収められている。また、本作を鑑賞した映画監督の
「Summer of 85」は8月20日より東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、グランドシネマサンシャインほか全国で順次公開。
行定勲(映画監督)コメント
ウォークマンから流れる忘れじのロッド・スチュワート、ボーダーの半袖シャツ、疾走する2人乗りのバイクに80年代のセンチメントが漂う。
若き日の恋は太陽の下で輝きながら、傷つけ合って愛を知る。胸をしめつける素晴らしい青春映画だった。
江國香織(作家)コメント
少年という生きものを、ちょっと困るくらいすぐそばに感じた。
あさのあつこ(作家)コメント
こんなにも一途で、熱く、愚かで、美しい恋がある。
この人が愛しい。その想いが鮮やかに発光していた。
十代だけに訪れる恋の物語。全ての人が心揺さぶられるだろう。
寺地はるな(作家)コメント
「理解」しようとすると、かえって見えなくなるものがある。
この映画に散りばめられた繊細な感情を、
ただ静かに見つめていたいと感じた。
オカリナ(おかずクラブ)コメント
美しい映像とともに、初恋、誓いを守る為の狂気、
思いを文章にすることの大切さがよく分かる映画だった。
好きな人が出来ると世界は広がる。
鎌谷悠希(マンガ家)コメント
空と海、ケミカルデニム、
いたいたしいほどにまぶしい少年たちの時間。
そこにある褪せたターコイズブルーがあまりにも鮮烈に心に刺さる。
奥嶋ひろまさ(マンガ家)コメント
冒頭アレックスは「君の物語じゃない」と言います。
だけどTHE CUREの「In Between Days」が流れた瞬間これは傑作かもしれないぞと思い、見終わる時には僕のための映画になってました。
前に進まなきゃと思ってる人に是非見て欲しい映画です。
中島セナ(モデル)コメント
淡い色合いがこの物語の美しさや儚さを一層際立たせている。
二人の青年の友達でいて恋人のような姿は、
十代にしかない爽やかなひとときと、
日常のシーンを切り取ったようなリアルさが印象的。
呉勝浩(作家)コメント
痛いほど危うくて、はっとするほど美しい。
青春としか呼びようのない時間が見事に凝縮されている。
葉真中顕(作家)コメント
人は誰も愛する人の心はおろか、自分の心さえ自由にできない。
過ぎ去ってしまった夏の恋は、あまりに刹那的で残酷だ。
けれどまばゆいほどに美しい。
村山早紀(作家)コメント
そばにいるのに手が届かない。愛しているのに言葉が届かない。
星の光が遠い空で燃える恒星の光であるように、
最愛のひとへの距離は、永遠に近いほど遠い。
ひとを思うことは、熱く苦しく幸福で、そして永遠に切ない。
金田淳子(やおい・ボーイズラブ研究家)コメント
「男同士では共感されない」作品中のこのセリフが私の胸を突いた。男同士だというだけで隠さなければならなかった恋。
しかし幸いなことに、彼の物語は終わらない。
2021年から、1985年の彼にエールを送りたい。
雲田はるこ(マンガ家)コメント
海の水色、ジーンズの青、灼けた肌のオレンジ、緑のセイル。
鮮やかな色彩の熱い恋、しかし物語はどこかずっと不穏です。
恋に囚われたまま、逃れられなくなってしまった青年の物語。
人をここまでさせるなんて、恋ってやっぱり恐ろしい。
三ツ矢雄二(声優・マルチクリエイター)コメント
主人公アレックスとダヴィドは確かに愛し合っていた。
ただその愛は交錯し行き違う。
愛が交錯し合う時、アレックスは幸せだった。
しかしダヴィドは拘束より自由を求めた。
アレックスの純粋な、そして一途な愛に心打たれる。
アレックスの愛情のあり方に涙した。これは純粋な愛の物語。誰もが理解できる愛の形が様々な要素を呈して描かれている。
麻生みこと(マンガ家)コメント
ダヴィドの神々しいまでの美しさと、彼に寄り添うアレックスの微笑みの可憐さに終始終わりの予兆が付きまとい、気づけば2人のみちゆきを固唾を飲んで見守っていました。
少年の心の高揚とか陶酔とか焦燥とか失望とか 狂おしいほどの衝動とか
鮮やかに描き出された初恋のすべてが深く胸を刺す作品です。
映画ナタリー @eiga_natalie
フランソワ・オゾン「Summer of 85」新映像、行定勲や中島セナのコメントも到着
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