水川あさみ主演「滑走路」の主題歌はSano ibuki、「僕自身救われた」

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水川あさみの主演作「滑走路」の主題歌が、Sano ibukiの新曲「紙飛行機」に決定した。

Sano ibuki

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左から寄川歌太、水川あさみ、浅香航大。

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いじめや非正規雇用など自らの経験をテーマに短歌を発表し続けた萩原慎一郎の遺作となる歌集「滑走路」をもとにした本作。切り絵作家・翠と厚生労働省の若手官僚・鷹野、そして中学2年生の学級委員長というそれぞれ悩みを抱えた3人の人生が、やがてつながっていくさまが描かれる。水川が翠、浅香航大が鷹野、寄川歌太が学級委員長を演じ、大庭功睦が監督を務めた。

「滑走路」書影

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「his」の主題歌「マリアロード」を手がけたことで知られるSano。オファーを受ける以前から、原作の歌集を愛読していたという彼は、映画制作の途中から何度も映像を観返し、大庭とディスカッションを重ねながら「紙飛行機」を書き下ろした。

Sanoは「監督から『最後にSanoさんの曲で映画を空へ飛ばしてほしい』という言葉を頂き、この作品の叫びを遠くへ飛ばす風となれるような楽曲を作りたいと模索した末、完成しました」と振り返り、「表面的な希望ではなくその奥にある絶望や妬み、悲しみを包み込む優しさのようなものを感じるこの作品に出会えたことで、僕自身救われたような気持ちになりました」とコメント。また大庭は「Sanoさんは、原作、映画と対峙しながら、“自分は音楽としてどう答えを出すべきか”をとても真摯に誠実に考えてくれていて、その姿勢をとても頼もしく、また嬉しく感じました」と喜びを伝えた。

「滑走路」は今秋、全国でロードショー。

Sano ibuki コメント

今回「滑走路」の主題歌を担当させて頂きました。“紙飛行機”という曲です。監督から「最後にSanoさんの曲で映画を空へ飛ばしてほしい」という言葉を頂き、この作品の叫びを遠くへ飛ばす風となれるような楽曲を作りたいと模索した末、完成しました。表面的な希望ではなくその奥にある絶望や妬み、悲しみを包み込む優しさのようなものを感じるこの作品に出会えたことで、僕自身救われたような気持ちになりました。劇場で鑑賞できることを楽しみにしています。

大庭功睦 コメント

Sano ibukiさんの「マリアロード」を聴き、「この人なら映画を観た後にそれぞれの感情を抱えた観客の思いを、その深く柔らかい声でまとめ上げてくれるような、スケール感のある音楽を作ってくれるのではないか」と感じました。また叙情的で物語性のある歌詞も、原作者である萩原さんの歌と親和するように感じています。初めてSanoさんにお会いした時、僕の目を真っ直ぐに見て、「映像を5、6回は観ました!」と言ってくれたのをよく覚えています。なんとなく、傑出した才気で孤独に音楽を作られている方なのかな、と勝手に思っていたので、そこまで映画と熱心に向き合ってくれる事が嬉しくもあり、また意外でもありました。Sanoさんは、原作、映画と対峙しながら、“自分は音楽としてどう答えを出すべきか”をとても真摯に誠実に考えてくれていて、その姿勢をとても頼もしく、また嬉しく感じました。最初のデモが上がった時にラストシーンの映像にあてながら聴いたのですが、思わず感動して泣いてしまいました。僕の理想を遥かに凌駕し、原作も映画も力強く前へと運んでくれる楽曲がそこにあったのです。

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(c)2020「滑走路」製作委員会

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