大林宣彦の名を冠した“大林賞”が北米最大級の日本映画祭・JAPAN CUTSに新設

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北米最大規模の日本映画祭・JAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ!に、大林宣彦の名を冠した“大林賞(Obayashi Prize)”が新設される。

左からJAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ!のロゴ、大林宣彦。

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2007年の開始以来、毎年7万人以上の観客を動員し、全米初公開作品を多く含む300本以上の邦画を上映してきた同映画祭。第14回を迎える2020年は、米現地時間7月17日から30日にかけてオンラインで開催される。

大林宣彦

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4月に肺がんのため死去した大林の偉業をたたえて新設される“大林賞”は、日本映画の未来を担う若手監督の自主制作による長編7作品を上映するネクストジェネレーション・コンペティション部門において、もっとも優れた作品として審査員により選ばれる。

「海辺の映画館―キネマの玉手箱」ポスタービジュアル

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映画祭の公式リリースには「笑顔と、生きること、そして、今日より少し良い明日をたぐり寄せるために、ぼくは映画を拵えてきた。だから、ぼくの続きはみんながやってね」という大林の言葉が掲載された。あわせて大林の長女であり料理家・映画監督の大林千茱萸による「父が映画作家として歩んできた道がこうして、また新たな未来の作家さんたちへと受け継いで戴けること、たいへん光栄であり、誇らしい限りです。父と共に映画を作り続けてきたプロデューサー恭子さんも、涙ぐみながら『たいへん嬉しいです、感謝します』と、皆さまに伝えて欲しいとのことでした」という言葉も紹介されている。

「海辺の映画館―キネマの玉手箱」

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同映画祭では大林の新作「海辺の映画館―キネマの玉手箱」が長編メイン部門で上映されるほか、「大林監督についてのパネル討論会」もオンラインで実施される。同討論会では、2015年に開催された大林の特集上映会でキュレーターを務めたアーロン・ジェローが司会となり、大林千茱萸、女優の常盤貴子、朝日新聞記者の石飛徳樹、市民出資映画館シアターキノ代表の中島洋らが語り合う。

「海辺の映画館―キネマの玉手箱」は大林が20年ぶりに広島・尾道で撮影した作品。原子爆弾投下前夜の広島にタイムリープした3人の若者が、移動劇団「桜隊」を救うため奔走するさまが描かれる。7月31日に東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。

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(c)2020「海辺の映画館—キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

※動画は現在非公開です。

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森泉岳土@スタニスワフ・レム『ソラリス』マンガ化 @moriizumii

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