ミニシアターを救え!井浦新、柄本明、是枝裕和らの呼びかけで署名運動スタート

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SAVE THE CINEMAによる「ミニシアターを救え!」プロジェクトの第1弾として、オンライン署名サイト「Change.org」での署名運動が本日4月6日にスタートした。

「SAVE THE CINEMA」ロゴ(デザイン:COMPOUND inc.代表 小田雄太)

「SAVE THE CINEMA」ロゴ(デザイン:COMPOUND inc.代表 小田雄太)

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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、動員が激減している現在の映画館。中でも経営的に大きな打撃を受けている小規模映画館のために、有志の呼びかけ人と賛同者によって日本政府に緊急支援を求める要望書が作成された。このプロジェクトではChange.orgで賛同者を募り、政府へ要望書を提出。またクラウドファンディングなどを活用した具体的な施策を実施し、劇場を直接支援していく予定だ。

SAVE THE CINEMAの呼びかけ人には井浦新柄本明渡辺真起子という俳優陣をはじめ、荒井晴彦入江悠枝優花上田慎一郎上村奈帆是枝裕和白石和彌諏訪敦彦想田和弘塚本晋也土屋豊西原孝至濱口竜介深田晃司藤井道人舩橋淳森達也といった数多くの映画監督も名を連ねた。要望書の全文は下記に掲載している。

サイトには「一人でも多くの方に署名に加わっていただきたいと思っています。映画の制作、配給、上映のみならず、映画文化に関わり『ミニシアターを救いたい』という思いを共有できる方であればどなたでも参加いただけます」という声明も。なお濱口と深田が発起人となって準備を進めているミニシアター・エイド基金と連携して支援活動を行うことも発表された。ロゴでは「映画の歴史への敬意」と「結集する意義」というコンセプトがスクリーンにおける3つのアスペクト比と光の三原色である赤、緑、青の組み合わせで表現されている。

SaveTheCinema「ミニシアターを救え!」プロジェクト 要望書全文

日本政府、国会議員の皆さまへ

現在、新型コロナウィルスによる影響は、芸術文化の一翼を担う映画の企画、制作、配給、上映などに関わるすべての映画人にも甚大な被害を与えています。とりわけ、映画文化の多様性を担うインディペンデントの小規模映画館(ミニシアター)は存続の危機を迎えており、私たちは大きな危機感を抱いています。

新型コロナウィルスが大きな社会問題となり、まず映画館の集客は30~50%以上減少しました。3月26日にイべントや不要不急の外出の自粛が要請されて以降は観客の減少は急激に加速し、集客80%減や観客ゼロでの上映という悲鳴のような声も聞かれるようになりました。ミニシアターの上映を支えている良質な映画の配給者も、このような状況の中で配給を延期せざるを得ず、ミニシアターの今後の状況はさらに悪化してゆくものと思われます。

この状況のもと、映画館や上映事業者は、感染防止の観点から、あくまで自らの責任で運営や活動の休止を決断するよう迫られています。しかし、何の経済的補償もない中での「休館」は、そのまま「閉館」に繋がってしまうことになりかねません。今の状態が6月まで続けば、夏を待たずに閉館する映画館が続出することが予想されます。

ドイツの文化相は「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ。特に今は」と述べ、「文化機関や文化施設を維持し芸術文化によって生計を立てる人々の存在を確保することはドイツ政府の文化的、政治的最優先事項である」と明言しました。地域やコミュニティに根ざし、日本の映画文化の中核を担うミニシアターは、単なる娯楽施設ではなく、地域に多様な文化芸術体験を提供し、コミュニティの「文化権」を確保する重要な文化芸術拠点であり、美術館、劇場、音楽堂等の公立文化施設や劇団、楽団、美術家、音楽家等と同等に民主主義社会に欠くことのできない存在です。

いま、「映画」を人々に届ける文化芸術拠点が地域から消滅してしまう危機に瀕しているのです。

私たちは映画文化に関わる映画人として政府に対して以下の支援が得られることを強く求めます。

・緊急的な支援として新型コロナウィルス感染拡大防止のための自粛要請・外出自粛要請、また、拡大防止対策(時短営業や客席数を減らす等)によって生じた損失(観客数の大幅な減少)を補填することによる支援を求めます。

・終息後の支援として集客を回復させるための広報活動の充実、ゲスト招聘、特集上映などのイベントに対する支援を求めます。

2020年4月6日

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