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本作は小説家・乙一として知られる安達寛高が監督と脚本を担当したホラー。“その名”を知った者のもとに現れ、目をそらした人間を殺す怨霊の恐怖が描かれる。親友を目の前で亡くした瑞紀を飯豊、弟を失った春男を稲葉が演じ、瑞紀の親友・香奈に江野沢が扮した。
お化けが苦手だという飯豊との現場を振り返った稲葉は、「怖がっている飯豊に『大丈夫だよ』と言う時間が長かったです(笑)。誰よりも怖がっていたので、2人でそれに立ち向かっていけるようにと現場が始まりました」と笑う。映画の人物さながらにおびえていたという飯豊が「ホラー映画は撮影前におはらいをするんですが、神主さんが私の番で読み上げる名前を噛んで……。確実に言えてなかったので、絶対呪われちゃうって怖くて。友くんに『私は呪われます、守ってください』と言いました」と回想すると、稲葉は「主演に逃げられたら何も撮れないので(笑)」とフォローに徹する日々を送ったと明かした。
役について「体当たりすぎて演じるのが本当に難しかった」と話したのは江野沢。「準備に時間がかかる役だったので、それも大変でした。でも2人に撮影で会えるときは楽しくて」と続けると、飯豊が「私もうれしかったよ! 愛ちゃんが帰っちゃうと寂しくて。友くんと2人だと怖いことしか待ってないから……」と言って笑いを誘う。
撮影現場で何かホラーめいたことが起こったか?という質問に、稲葉は「普段の現場でも起こることにも過剰に反応してましたね。電源コードがぱたんと落ちただけで怖くなって『シライサンが!』ってなったり」と回答。飯豊が「セリフを噛んでも『シライサンのせいだ!』ってね」と冗談を飛ばすと、「それはまりえさんのせいだよ!」とツッコんで会場を沸かせた。
また飯豊は宿泊していたホテルに塩を2kg持って行ったことを明かして観客を驚かせる。「塩を毎日取り換えないとダメなレベルだと思ったので。それにホテルが今まで泊まったところの中でダントツに怖かったんです……」と、撮影後も恐怖と闘っていたことを振り返った。江野沢が「塩を持ち歩いてました。部屋に入る前に自分に塩を振って清めて、部屋にもまきましたね」と話すと、「霊感が本当にない」と自身を分析する稲葉は「何におびえてるんだろうって楽しく見てました」とニヤリ。突然シライサンの映像がスクリーンに投影されるというサプライズ演出にも、おびえた表情の飯豊と江野沢とは対照的に、まったく動じなかった。
「シライサン」は1月10日に全国で公開。
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