是枝裕和がイーサン・ホークとの撮影回想「計算しないでできてしまうタイプ」

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真実」の舞台挨拶が11月6日に東京・TOHOシネマズ シャンテで行われ、吹替版キャストの佐々木みゆと監督の是枝裕和が登壇した。

左から是枝裕和、佐々木みゆ。

左から是枝裕和、佐々木みゆ。

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カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークが共演した本作。11月1日より特別編集版が上映されている。

是枝は「偶然ですが、今日はイーサン・ホークの誕生日なんです。その日にイーサンにフィーチャーした特別版を上映することができました」と挨拶。「特別編集版はもともとの脚本に一番近い形です。すでに公開されたものをご覧になって『もう少しイーサンを含む男たちが見たかったな』という方のために作ったような作品です。ダメな男性陣の姿が多く描かれた緩やかな編集になっています」と紹介する。

是枝裕和(右)に質問する佐々木みゆ(左)。

是枝裕和(右)に質問する佐々木みゆ(左)。[拡大]

佐々木は「学校の校長先生が、カトリーヌ・ドヌーヴさんに中学生の頃から憧れていたそうで『すごいね』って言われてうれしかったです」と学校での出来事を伝える。「『万引き家族2』に出させてください!」と希望すると、是枝は「クランクアップの日から、2を撮りたいと言われているんです。ちょっと考えてみようかな?」と笑った。

舞台挨拶のあとには是枝によるティーチインを実施。是枝はホークについて「チャーミングで色っぽいし、面白いし、演出サイドの役者なんです。自分がその場でどういう振る舞いを求められているのか、計算しないでできてしまうタイプ」と説明する。ホーク扮するハンクが「クレープは俺が発明した」と言うシーンに触れながら「あのシーンはアドリブなんです。一発本番でイーサンから出てきた言葉ですね」と明かす場面も。

また是枝は、ビノシュ演じるリュミールが物語の中でもっとも変化していく人物だと述べる。「彼女にとっての自分史というか、母親像というのが少しだけ書き換えられていくお話で、上書きされていく中にはフィクションも入っているから、記憶も塗り替えられる話に着地できればいいなと思っていました」と脚本を執筆するうえでの考えを語った。さらに「『もしかすると(ドヌーヴ演じる)ファビエンヌは母親役を上手に演じるために私を生んだかもしれない』という一言がビノシュさんからぽろっと出ました」と回想。「セリフにはしていませんが、演じている背後にはそういう感情がビノシュさんの中にもあったと思います」と観客に伝えた。

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(c)2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA Photo L. Champoussin (c)3B-分福-Mi Movies-FR3

読者の反応

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かめきち @BEEFEATERkabu

「特別版」も観たくなるなあ。
是枝裕和がイーサン・ホークとの撮影回想「計算しないでできてしまうタイプ」 https://t.co/Kmm1kQOVu5

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