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本作は母と娘の間に隠された、ある真実を巡る物語。ドヌーヴは自伝を出版する国民的大女優ファビエンヌ、ビノシュは彼女の娘であるリュミールに扮した。
正式なオファーの前に是枝と対話する機会があったというドヌーヴ。「パリ、カンヌ、東京で是枝監督と話をする機会があって。一緒に映画をやりたいという気持ちをわかってもらえてうれしかった」と回想する。撮影については「通訳の方をかいしてのコミュニケーションはもどかしいこともあったけど、一緒に時間を過ごしていくうちに表情や目線で監督が感じていることをくみ取れるようになったわ」と語った。
ビノシュは「是枝監督と映画を作ることが夢だった。それが実現したから東京に来ることができた」と喜びを伝える。2004年公開作「誰も知らない」で是枝のことを知ったと明かし、「子供たちが無邪気に描写されていて、人生のディテールが細かく描かれている。そこに感動したの」と作品が持つ魅力に言及。是枝本人には「物静かだが、沈黙の中に優しさや鋭い観察眼がある」という印象を持っているそうで、「映画監督には耳と目の感受性が必要だと思う。監督はそういった資質の真髄たる人」と人間性に触れる。
「日本の倍くらい日数をかけて、1日8時間撮影でゆっくり作っていきました」とパリでの制作を振り返った是枝。「もっと(長時間)撮れるのにと思うこともあったんですが、撮っていない時間も含め、同じ場所と時間を共有できたのがよかったです」とドヌーヴ、ビノシュとの撮影に思いを巡らす。世界的な女優2人との仕事であっても現場では日本と同じ姿勢だったと言い、「ヴェネツィア映画祭とかではすごい2人と映画を撮ったんだなと思いますが、現場にいるときは監督と役者の関係なので」と淡々と述べた。
ここで日本語吹替版のキャストがステージへ。ファビエンヌ役の
海外映画の吹替に初めて挑戦した佐々木が「これがチャンスだと思って」と無邪気に話し笑いを取ると、ドヌーヴは笑いながら彼女の髪をなでる。イベント終盤のフォトセッション時、ドヌーヴは何台ものカメラで撮影されることがおっくうな様子だったが、隣にいた佐々木を自分のもとに引き寄せた際には楽しそうに笑っていた。
「真実」は10月11日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
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