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河野裕の青春ファンタジー小説を実写化した本作。“捨てられた人”たちが行き着く島・階段島を舞台に、ミステリアスな雰囲気をまとう少年・七草と幼なじみの少女・真辺の姿を描く。横浜が七草、飯豊が真辺を演じた。
悲観主義者である七草と、理想主義者である真辺。自分の考え方がどちらに近いか問われると、横浜は悩んだ末に「七草かな。自分も感情を抑え込むタイプなので、そういうところが似てるかな」と答える。自身と飯豊の関係性が七草と真辺に似ていると触れながら、横浜が「僕たちは正反対です」と言うと、飯豊も「根本的に正反対ですよね!」と同調。さらに「こんなふうに言って伝わるかわからないけど……横浜さんは何を投げてもきれいにポーンと返してくれるんです」と独特な表現をする飯豊に、横浜は「僕は壁ですか……?」と問いかける。飯豊は「横浜さんとお芝居して、絶対的に受け入れてくれると信じさせてくれるものを感じました。真辺ちゃんも七草に対して同じように感じていると思います」と役への共感を打ち明けた。
本作には七草と真辺のほかにも、個性的な仲間たちが登場する。「自身の学生時代と似ているキャラクターは?」というトークテーマになると、黒羽は自身が演じたナドを“すぐ屋上に上がっちゃう系男子”と表現しつつ「僕はどちらかと言うと“孤独を背負っちゃう系男子”の七草(に近い)」と回答。黒羽が「僕自身は佐々岡みたいな人に憧れてるんです。輪の真ん中にいて『ドッジボールしようぜ』みたいなタイプ」と続けると、佐々岡役の松岡は「僕自身は全然違うけどね!」と反応する。
舞台挨拶では、飯豊と松岡、横浜と矢作がそれぞれ高校のクラスメイトであったことが明らかに。飯豊は「確かに広大くんと佐々岡くんは違う。広大くんは学級委員をやってましたよ! 多くは語らないんだけど、いざというときに名言を残して。みんな『広大に付いて行くよ!』って感じだった」と回想。元クラスメイトから褒められ、松岡は照れ隠しのように「(立候補したのは)早く帰りたかったんで。僕やりますって言っただけですよ」と言い放った。また矢作が横浜について「七草と真辺の両方を持ってる感じがする。陽と陰のどっちもあるよね」と分析すると、横浜は「はい、僕は二面性を持っています」と素直に受け入れていた。
本作の撮影では、横浜が「自然に恵まれました」と言うように、雨や晴れ間など天気が奇跡的なタイミングで移り変わったという。柳は「映画の神様が現れた瞬間が多々あった作品です」としみじみ。神前は「監督からはアニメの音楽みたいなファンタジックなものをとオーダーいただいた。でも僕は実写のリアルで説得力ある音に魅力を感じて。お互いに『こういうのやってみたい』とやり取りしていくうちに、バランスよく着地できました」と手応えを口にする。横浜は「音楽も映像も美しくて、観てくださる方々がどっぷりハマれる美しい世界観がある映画だと思います」と観客に語りかけた。
「いなくなれ、群青」は、9月6日より全国ロードショー。
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- 「いなくなれ、群青」本予告
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