映画「
華麗なマジックで登場した福山は「うまくいきました? 今日初めてやりまして(笑)。緊張しました」と明かし、会場の笑いを誘う。イベント前に本作を初めて鑑賞したそうで「ずばり面白かったです! スピード感もあって、テンポもよくて。マジックのシーンがちりばめられているんですが、本当にマジックしているなとわかる。大変楽しめました」とにこにこ語った。同じく、先ほど本作を鑑賞したばかりだという有村も「すごく迫力があってテンポもよくて。音楽が疾走感あふれる気持ちにしてくれました」と声を弾ませる。これを横で聞いていた田中は「お二人から感想を聞けてホッとしました」と笑みをこぼした。
「ガリレオ」シリーズでもタッグを組んでいる福山と東野。福山の「ダークヒーローを演じてみたい」という言葉がきっかけで東野は本作の原作小説を手がけたという。福山は「長く『ガリレオ』で湯川学を演じている中で、湯川さんがダークサイドの人間だったらどうなっちゃうのかな?と思っていたんです。天才物理学者である彼は幸いなことに正義の人。ただ湯川さんの人間性はダークヒーローっぽい側面もあるのかなって。よりくっきりそちら側に触れた感じで描いたものがもしあったらいいですよね。なんてことを言わせていただいたんだと思います」と振り返った。
役作りの話題になると、有村は「とにかく父(神尾英一)の存在がしっかり記憶として残るようにと思って、演じている仲村トオルさんを待ち受けにしていました」と回想。「ご本人にもお伝えしたんですが、携帯は毎日触るもので、目に触れるところにトオルさんの顔があると、自然と英一さんが自分の中に刷り込まれていく感じがして。撮影期間中はトオルさんに助けられました」と感謝する。
そんな有村と本作で初共演を果たした福山は「今の話は初めて聞きました。有村さんは心の動きが、体につながっていくお芝居をブレずに最初からやってらっしゃって、自分はそこに甘えさせてもらいました」と思い返し、「偉そうに聞こえたら申し訳ないんですが、有村さんは実力があって、本当に力がある。神尾武史は非現実的なところが多分にあるキャラクターで、だからこそ面白いんですが、そんな彼と現実をつないでくれるのが真世であり、演じる有村さんでした。有村さんがリアリティを持たせてくれるので、自由に神尾武史を演じられましたね」と伝える。有村は「恐縮です」と言いつつ、「以前、報知映画賞の授賞式でお会いして、『いつかご一緒できたら』とお話ししていたんですが、まさかこんな大きな映画で!と。福山さんは、映画、ドラマと時代を築き上げて、先頭を切って歩いてくださっている方。気持ちでお芝居するというのは大前提で、そこにプラスして、こういうこともできる、あんなことも考えられると、いろいろな武器を駆使してお芝居されていて、圧倒的でした」と述懐。これに福山は、有村と同様に「恐縮です」と返し、会場を和ませた。
最後に有村は「この映画では、コミュニケーションの希薄さ、ボタンの掛け違いでゆがみが生まれていってしまう姿が描かれています。観終わったあと、自分はどうかな? 言葉にできているかな?と考えながら楽しめるエンタメです」とアピール。福山は「地域創生であるとか、SNSの世界が人の人生を左右してしまうとか。そういった社会課題というものがこの映画には横たわっています。そんな課題を神尾武史にしかできない方法で解決していきます。素晴らしい布陣で、極上のエンタメに仕上げることができました」と胸を張った。
「ブラック・ショーマン」は、9月12日に全国ロードショー。
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