蜷川自ら「ティナとなら心中できる」とプロデューサーを説得し出演の決まった玉城。モデルとして彼女を撮影した経験のある蜷川は「以前MVでの演技を見て、これほど演技ができるなんてと驚いた。原作よりも年齢の若いカナコを作り上げることで、より案内役として若い世代からも共感が得られるようにしたかった」と起用のきっかけを明かしている。
唯一殺し屋ではない“普通の人”を演じた玉城は、本作で宙づりや水浸しなど体当たりの演技に挑戦。彼女は「不安もありましたが、蜷川監督を信じ、藤原さんの背中を追いかけて、カナコとしての日々を必死に駆け抜けました」と撮影を振り返っている。
予告には、ダイナーで働くボンベロとカナコのほか、10人と1匹の殺し屋の姿が収録された。ボンベロの作るスフレに異常な執着心を持つスキン、子供の姿で殺しを楽しむサイコキラーのキッド、ダイナーの常連で筋肉自慢の荒くれ者ブロ、カナコが怪しいバイトで出会ったカウボーイ、カウボーイと愛し合うディーディー、カナコをボンベロに売り飛ばした組織のブタ男、ボンベロの相棒で殺しに迷いがないブルドッグ・菊千代が登場。さらに組織を支配する東西南北それぞれのトップも。スキンが仕えるボスで美しい昆虫を寵愛する東のマテバ、「ぶっ殺す」が口癖である西のマリア、ミカンが好きな南の老紳士コフィ、男装の麗人で美意識にこだわりがある北の無礼図(ブレイズ)が姿を見せる。
それぞれ
藤原は個性豊かな殺し屋たちについて「ボンベロが一番普通じゃん!って思いました。それくらい周りのキャラが濃すぎた! 僕以外、全員クレイジーです(笑)」とコメント。過激なアクションシーンに関しては「皆さん本当に力のある俳優さんたちばかり。1人やっつけたと思ったらまだこいつがいたのか!と、対峙する側としてエネルギーを吸い取られました(笑)。非常に過酷な撮影ではありましたが、その分見ごたえのあるシーンになっています。先の読めない、まったく新しい映画ができあがりました」と自信をのぞかせている。
「Diner ダイナー」は、7月5日より全国ロードショー。
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