「ボヘミアン」が104.6億円で2018年興収トップ、邦画1位は「コード・ブルー」

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日本映画製作者連盟(映連)の新年記者発表会が本日1月29日に東京都内で行われ、2018年の年間興行収入が2225億1100万円で前年比97.3%であったと発表された。

左から迫本淳一、島谷能成、岡田裕介、多田憲之、井上伸一郎。

左から迫本淳一、島谷能成、岡田裕介、多田憲之、井上伸一郎。

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「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」ティザーポスタービジュアル (c)2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会

「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」ティザーポスタービジュアル (c)2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会[拡大]

2018年に日本国内で公開された映画の本数は1192本で、内訳は邦画が613本、洋画が579本。邦画の興収は「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」が93億円でトップに輝き、「名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)」が91億8000万円、「映画ドラえもん のび太の宝島」が53億7000万円で続いた。現在もロングラン公開中の「万引き家族」は45億5000万円、「カメラを止めるな!」は31億2000万円を記録している。実写邦画の90億円超えヒットは、2003年公開「踊る大捜査線 THE MOVIE2/レインボーブリッジを封鎖せよ!」以来15年ぶりの快挙である。

「ボヘミアン・ラプソディ」ティザービジュアル (c)2018 Twentieth Century Fox

「ボヘミアン・ラプソディ」ティザービジュアル (c)2018 Twentieth Century Fox[拡大]

興収10億円を超えた邦画は31本。洋画は104億6000万円で洋邦あわせての年間1位となった「ボヘミアン・ラプソディ」など23作品という結果に。全体の入場人員数は1億6921万人で前年比97%となった。興収、人員数ともに前年より減少したものの、映連会長である岡田裕介は「スーパーヒット作品がない中で、全体的に健闘した1年だった」とコメント。興収に関しても「2000年からの19年間では昨年に続いて3番目の好成績だった」と述べ、「夏休みや春休みといった公開時期でなくとも観に来てもらえ、映画ファンが付いて来てくれた」と分析した。

なお平均入場料金は1315円と前年比100.4%に微増。岡田は「4D作品やIMAXシアター、ドルビーアトモスシアターなど通常料金より高額になる作品が人気を集め、単価が押し上げられたと考えられる」と上映形態の多様化にも触れた。

会見には岡田のほか、東映の代表取締役社長・多田憲之、東宝の代表取締役社長・島谷能成、松竹の代表取締役社長・迫本淳一、KADOKAWAの専務執行役員・井上伸一郎が出席した。

2018年邦画興行収入10億円以上番組

01. 「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」93億円
02. 「名探偵コナン ゼロの執行人」91億8000万円
03. 「映画ドラえもん のび太の宝島」53億7000万円
04. 「万引き家族」45億5000万円
05. 「銀魂2 掟は破るためにこそある」37億円
06. 「DESTINY 鎌倉ものがたり」32億1000万円
07. 「カメラを止めるな!」31億2000万円
08. 「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」30億9000万円
09. 「検察側の罪人」29億6000万円
10. 「未来のミライ」28億8000万円
11. 「8年越しの花嫁 奇跡の実話」28億2000万円
12. 「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」20億4000万円
13. 「スマホを落としただけなのに」19億6000万円
14. 「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~」18億4000万円
15. 「空飛ぶタイヤ」17億4000万円
16. 「ちはやふる -結び-」17億3000万円
17. 「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~」17億2000万円
18. 「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」17億円
19. 「祈りの幕が下りる時」15億9000万円
20. 「コーヒーが冷めないうちに」15億円
21. 「ラプラスの魔女」14億円
22. 「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」12億8000万円
23. 「日日是好日」12億8000万円
24. 「北の桜守」12億7000万円
25. 「50回目のファーストキス」12億6000万円
26. 「センセイ君主」12億3000万円
27. 「映画HUGっと!プリキュア▽ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」11億5000万円
28. 「鋼の錬金術師」11億1000万円
29. 「今夜、ロマンス劇場で」10億2000万円
30. 「劇場版 仮面ライダービルド Be The One」「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film」10億2000万円
31. 「人魚の眠る家」10億円

※▽はハートマークが正式表記

2018年洋画興行収入10億円以上番組

01. 「ボヘミアン・ラプソディ」104億6000万円
02. 「ジュラシック・ワールド/炎の王国」80億7000万円
03. 「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」75億1000万円
04. 「グレイテスト・ショーマン」52億2000万円
05. 「リメンバー・ミー」50億円
06. 「インクレディブル・ファミリー」49億円
07. 「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」47億2000万円
08. 「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」37億4000万円
09. 「ボス・ベイビー」34億4000万円
10. 「レディ・プレイヤー1」25億5000万円
11. 「プーと大人になった僕」24億3000万円
12. 「ヴェノム」22億5000万円
13. 「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」21億4000万円
14. 「デッドプール2」18億円
15. 「キングスマン:ゴールデン・サークル」17億1000万円
16. 「オーシャンズ8」16億9000万円
17. 「オリエント急行殺人事件」16億2000万円
18. 「ブラックパンサー」15億6000万円
19. 「MEG ザ・モンスター」15億3000万円
20. 「アントマン&ワスプ」13億2000万円
21. 「ジオストーム」12億4000万円
22. 「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」12億4000万円
23. 「ピーターラビット」11億2000万円

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読者の反応

穂積昭雪@文学フリマ東京Q47 @hodumiakiyuki

今のところ近々の鬼太郎アニメの興行収入が映画「妖怪ウォッチシャドウサイド」の20億なので(鬼太郎がゲスト出演してる)とりあえず「ゲゲゲの謎」は20億超えて欲しい

【イベントレポート】「ボヘミアン」が104.6億円で2018年興収トップ、邦画1位は「コード・ブルー」 https://t.co/yJVx6rqary

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