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イランの監督アイダ・パナハンデがメガホンを取った本作は、奈良・天理市を舞台に、名家の跡継ぎ問題に悩む家族3世代の愛と葛藤を描く人間ドラマ。MCを担当したバビンコイから、思い出に残ったシーンを問われた主人公・二階堂辰也役の加藤は、石橋が演じた辰也の娘・由子と雨の中で喧嘩をするシーンを挙げ「長いシーンで何回も撮り直したんですが、本編では短く切られちゃった。ショックだったなあ」と笑い交じりに話す。
町田が「長ゼリフのシーン。撮影前日の夜に監督から割り当てられたんです」と苦労を明かすと、加藤はそのシーンについて「ばっちり覚えていましたよ。あれはよくやったなって」と称賛。町田は「途方もない挑戦をさせていただきました」とコメントした。由子が酔っ払うシーンに触れた河瀬が、「静河ちゃんは普段おとなしいタイプなんですが、そのシーンでは監督から『もっと酔っ払らえ!』って言われてたよね」と述べると、石橋は「怒られるとどんどん酔いが醒めて、歩き方もまっすぐになってしまって大変でした」と苦笑した。
2018年で俳優生活30周年を迎えた加藤。次世代に受け継ぎたいものを尋ねられると、三船敏郎や勝新太郎、志村喬らの名前を挙げながら「昭和の名優たちの名前を残していかなければと思います」と語り、「名優といえば、田中絹代さんの名前を冠した賞を白川さんが獲られましたね」と第73回毎日映画コンクールで田中絹代賞に輝いた白川を祝福する。白川は賞への感謝の気持ちを述べると、「やっぱり映画って素敵です。世界に飛んでいけるもの」とほほえんだ。
イベントでは、パナハンデからの手紙が読まれる場面や、本作の公開を記念した文明堂特製カステラがお披露目される場面も。また河瀬の口から、本作が今年の香港国際映画祭に正式出品されることが発表された。最後に加藤は「カステラ1番、二階堂は2番とならないように(笑)。皆さんどうぞ本作をよろしくお願いいたします」と呼びかけ、イベントを終えた。
「二階堂家物語」 は全国で公開中。
※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記
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