第31回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に出品された「
本作は、「滝を見にいく」「恋人たち」などを生み出した松竹ブロードキャスティングが贈るシネマプロジェクト第6弾となる作品。引きこもりの長男・浩一の突然死にショックを受け記憶を失った母に、「浩一は南米で働いている」と家族が嘘をつくことから始まる家族ドラマだ。
野尻とは17年前からの仲という長男・浩一役の加瀬が「ずっと助監督の頃の姿を見ていたので、監督のデビュー作が本日お披露目となりとてもうれしく思ってます」と笑顔で述べる。野尻は「本日は本当にありがとうございます。実は今日スーツで来いと言われたのに緊張のせいかカジュアルな服装で来てしまって……しっちゃかめっちゃかになってます!」と話し、会場の笑いを誘った。
出演者全員が読んですぐに出演を決めたという野尻の実体験をもとにした脚本について、父・幸男役の岸部は「新人監督が自ら書いた脚本というのはそんなになくて、それに加え実体験をもとに書いている。悲劇になる内容でもおかしくないのですが、不思議なことに読んでいるうちに思わず笑ってしまって。そのバランスが素晴らしく、出演することを決めました」とコメント。母・悠子役の原は「本当に完成度が高く、面白くて。自分の役どころの大きさに責任感と身引き締まる思いを感じながら脚本を読んだのを今でも覚えています」と述懐した。
長女・富美を演じた木竜は「現場ではすごく緊張していて、けれど共演者の皆さんが大きく包んでくださったので、安心して作品、監督、共演の皆さんと向き合って演じられました」と振り返る。さらに「私が撮影で吹き出物ができてしまったとき、原さんが肌にいいサプリやカットしたフルーツを持って来てくださったんです。本当のお母さんのように接してくださって、とてもうれしかったです」とエピソードを披露すると、原は「実は(木竜が)うちの次女と同じ日に生まれて同い歳なんです! 出会ったときに思わず運命を感じましたね」と吐露。幸男の妹・君子を演じた岸本は「一輪の毒の花のような役でしたが、撮影はすごく楽しかったです。実話の力、迫力というものをとても感じた作品でした」と感慨深げに話した。
「鈴木家の嘘」は11月16日より東京・新宿ピカデリーほか全国にてロードショー。
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