「犬ヶ島」を望月ミネタロウがコミカライズ、ウェス・アンダーソンからコメント

ウェス・アンダーソンの監督作「犬ヶ島」のコミカライズが決定。5月24日発売のモーニングより3回にわたって連載される。

近未来の日本が舞台となる本作は、“犬インフルエンザ”の流行によって“犬ヶ島”に隔離された愛犬を探す少年・アタリと犬たちの冒険を描いたストップモーションアニメ。第68回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門では、監督賞に当たる銀熊賞を受賞している。

作画を担当するのは「ドラゴンヘッド」「ちいさこべえ」などで知られるマンガ家・望月ミネタロウ。コミカライズ版では、アタリと5匹の犬たちによるアナザーストーリーが描き出される。望月によるオリジナルイラストには、遠くを見やるアタリと、こちらをまっすぐ見据えるアタリの愛犬・スポッツの姿が収められた。

アンダーソンは本作の成り立ちについて「『犬ヶ島』は“現実には存在しないマンガの翻案”として思いついた映画でした」と明かし、「素晴らしき望月ミネタロウさんが私たちのためにそれを現実のものにしてくれました」と感謝を述べる。アンダーソンのファンだという望月は「実際やる事に決まったときは、宝くじに当ったような気持ちになった反面、アンダーソンさんの作家性とこだわりぬかれた世界観を改めて思い出し、『犬ヶ島』がストップモーションアニメなのも輪をかけて難しく……これは大変な事を引き受けてしまった……とおろおろしました」とコメントを寄せた。

「犬ヶ島」は5月25日より全国でロードショー。現在、フィギュア付きムビチケカードの予約受付がセブンネットショッピングにて行われている。

ウェス・アンダーソン コメント

「犬ヶ島」は“現実には存在しないマンガの翻案”として思いついた映画でした。
そして今、素晴らしき望月ミネタロウさんが私たちのためにそれを現実のものにしてくれました。
私たちは望月さんの作品を世界に贈り出すことを本当に嬉しく思っています。

望月ミネタロウ コメント

僕がウェス・アンダーソンさんのファンなのは周知の事でしたので、
候補に上がっていると聞いたときは、
アンダーソンさんの世界観を日本で漫画にするなら、
多分僕しかいないでしょ！と勝手に思ってました。
実際やる事に決まったときは、
宝くじに当ったような気持ちになった反面、
アンダーソンさんの作家性とこだわりぬかれた世界観を改めて思い出し、
「犬ヶ島」がストップモーションアニメなのも輪をかけて難しく……
これは大変な事を引き受けてしまった……とおろおろしました。
壁紙の色柄まで可愛くて、いいです。
難しいけど僕が好きな何かを表現できたらいいな。