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湯浅政明「初めて神回という言葉使った」、新千歳アニメ映画祭で「DEVILMAN」語る

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湯浅政明

湯浅政明

「特集:湯浅政明とサイエンスSARU」と題された企画が本日11月4日、北海道・新千歳空港ターミナルビルにて開催中の第4回 新千歳空港国際アニメーション映画祭の中で行われた。

4月に「夜は短し歩けよ乙女」、5月に「夜明け告げるルーのうた」が公開された湯浅政明と、彼が率いるスタジオ・サイエンスSARUにフォーカスした2部構成の本企画。第1部ではアヌシー国際アニメーション映画祭2017で最高賞にあたるクリスタル賞を受賞した「夜明け告げるルーのうた」の爆音上映、湯浅とプロデューサーのチェ・ウニョンによる舞台挨拶が行われた。

上映前に行われた舞台挨拶で湯浅は「初めは人魚たちの声は加工しようと考えていたんですが、谷花音さんや篠原信一さんの声がよくて。花音さんはあぶくみたいな音を入れる程度、篠原さんの声もほとんど加工しませんでした」とキャストを称賛。挿入歌として使用されるYUIの「fight」について湯浅は「探していたら偶然ぴったりな曲が見つかって、しかも快く使わせていただけた」と振り返る。

劇中曲・編曲を担当した櫻井真一の仕事について湯浅は「作品の演出を踏まえたうえで作っていただいた。しかもあとから気が付くような部分もあった」とコメント。続けて「難しい作り方をしたんですが、劇場公開時に皆が楽しんでくれてよかった。すでにソフトも出ていますが、映画であることを意識した作品なので、劇場で、しかも爆音で観ていただけてうれしいです」と挨拶した。

第2部では2018年初春にNetflixで全世界同時配信される「DEVILMAN crybaby」の予告編の上映および湯浅とチェ・ウニョン、音楽担当の牛尾憲輔のトークショーを実施。司会から10月31日に全10話の制作が完了していることを振られた湯浅は「こんなスッキリした気持ちでここに来れてうれしいです」と笑顔で答える。

永井豪の原作を「読んだ中で一番衝撃を受けたマンガ」と語る湯浅が「セクシャルでバイオレンスなものは避けられない。お子様にはちょっと薦められない」と自身のアニメ版について述べると、チェ・ウニョンは「打ち合わせが気まずかった」と重ねる。2人の言葉に牛尾は「アニメーションで初めて観るセクシャルやバイオレンスが描かれてました」と感想を語る。

テレビアニメ「ピンポン THE ANIMATION」でも湯浅とタッグを組んでいる牛尾。イベントでは、1年前から完成のギリギリまで作曲をしていたという劇伴を流し、牛尾自らがレクチャーした。

原画を1人の人物がすべて手がける“1人原画回”があることに触れ、湯浅は「初めて神回という言葉を使った」と述懐。「早く『傑作だった』という言葉を聞きたい」と配信が待ち遠しい様子の湯浅は「僕が作ってきた作品の中で一番泣けるものになってる」と自信をのぞかせた。

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