湯浅政明がアヌシー映画祭マスタークラスに登場、新作は「まっすぐなラブストーリー」

サイエンスSARUの湯浅政明がフランス現地時間6月14日にアヌシー国際アニメーション映画祭2018のマスタークラスに出席した。

2014年に高畑勲が登壇して以来、マスタークラスへの日本人の参加は4年ぶり。チケットも発売からわずか40分ほどで完売する盛況だった。マスタークラスは2部構成となっており、1部では「DEVILMAN crybaby」など過去作についてプレゼンテーションを実施。2部では「夜明け告げるルーのうた」の脚本を手がけた吉田玲子、プロデューサーのチェ・ウニョンも出席し 、本作の制作秘話や現在制作中の新作についての話が飛び出した。

昨年、「夜明け告げるルーのうた」で同映画祭長編部門で最高賞にあたるクリスタル賞を受賞した湯浅はマスタークラスを終え、「こんなに権威のある歴史的な映画祭での受賞に、正直実感が湧かず、舞台上ではお礼の言葉で精一杯だったことを思い出します（笑）」と述懐。そして「私以上に一緒に働くスタッフの皆さんはじめ、周囲の人たちが喜んでくれました。受賞後初めて訪れるアヌシーも普段目にするアヌシーと変わらないように感じていますが、今回マスタークラスという場でお話する機会をいただき、とても緊張しました」と述べた。

また新作に関しては「今まででもっともシンプルでまっすぐなラブストーリーに挑戦しています。日本では、もう少し先の発表になると思いますが、今後の発表も楽しみにしていただければと思います」と明かした。

「夜明け告げるルーのうた」は6月20日よりNetflixにて独占配信。