片渕須直、庵野秀明が文部科学大臣賞を受賞、深田晃司には新人賞

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2016年度芸術選奨の映画部門において、「この世界の片隅に」の監督・片渕須直と「シン・ゴジラ」総監督の庵野秀明が文部科学大臣賞、「淵に立つ」の監督・深田晃司が文部科学大臣新人賞を受賞した。

「この世界の片隅に」ビジュアル (c)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

「この世界の片隅に」ビジュアル (c)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

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芸術選奨は、芸術の各分野で優れた業績を挙げた人物や、新たな境地を切り拓いた人物に与えられる賞。毎年、演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等、メディア芸術の11部門にて表彰が行われる。

このたびの受賞について、片渕は「日本映画全体の中でアニメーションが高く評価されていること自体が嬉しいですし、いろいろな方向性や技法を用いた作品が多々ある中で、こうして認めていただけたことがありがたいです」とコメントを寄せた。

「淵に立つ」

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一方、深田は「日本の文化行政は残念ながらまだまだ多くの課題を残しています。今回、幸いにも私はこうして新人賞を頂きましたが、例えば助成金制度などを見ても弱い立場にある『新人』を公的に後押しする仕組みは諸外国と比べてもまだまだ不足していると感じます」と述べている。「淵に立つ」のBlu-ray / DVDは5月3日に発売される。

片渕須直 コメント

日本映画全体の中でアニメーションが高く評価されていること自体が嬉しいですし、いろいろな方向性や技法を用いた作品が多々ある中で、こうして認めていただけたことがありがたいです。

深田晃司 コメント

今回の受賞を嬉しく思います。スタッフ、俳優の総合力が認められたのだと思います。
この映画に関わってくれた全ての人に深く感謝いたします。
誰もがそうだと思いますが、賞をもらうために映画を作るわけではありません。しかしスポーツと違い一秒でも早く走れば勝ち負けが決まるという訳にもいかない芸術文化の世界では、往々にしてその評価の物差しは興行的な価値に集約されてしまいがちです。そういった中、こうした賞の存在が、ヘンテコな人間が作品を作り続けるための大きな後押しになるのは間違いありません。
日本の文化行政は残念ながらまだまだ多くの課題を残しています。今回、幸いにも私はこうして新人賞を頂きましたが、例えば助成金制度などを見ても弱い立場にある「新人」を公的に後押しする仕組みは諸外国と比べてもまだまだ不足していると感じます。新しい才能を育むことは文化の多様性への第一歩です。
なんてことを文部科学省の皆さんに直訴するチャンスがこれで少しは増えるのかしら、と期待しつつ、あのときの受賞は失敗だったねと10年後にがっかりされないよう、これからもこつこつと映画を作り続けたいと思います。
重ね重ね、ありがとうございました。

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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

片渕「日本映画全体の中でアニメーションが高く評価されていること自体が嬉しいですし、いろいろな方向性や技法を用いた作品が多々ある中で、こうして認めていただけたことがありがたいです」/片渕須直、庵野秀明が文部科学大臣賞を受賞 https://t.co/sPPJuN9e90

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